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自己決戦レッドエース~未来の自分をロボットに乗って殴り飛ばそう~

作者: ビートル

●キャッチコピー

「自分に打ち勝て! 未来召喚!」



●あらすじ

剣と魔法と機械の世界、ネオラント。

S暦 99IX年。スタダ国にて国際会議が開催された。

そこに襲撃する怪ロボット!

主人公の男の子、レクス・ストームは平和を守るため、クルーラーにもらった未来召喚の力で正義のロボット「レッドエース」を喚び出し、怪ロボットと対決する。

だが実は、怪ロボットを操っているのは未来のレクス・ストームなのだ!

今のレクス・ストームは未来の自分に勝てるのか!?



●企画のポイント(※ストーリーや脚本上の見せ所)

・過去の自分と未来の自分を別の存在と捉え、過去を変えようとする未来の自分と対決する。

・ロボットを力の象徴とする根源的な欲求を満たす展開。

・友情で敵を乗り越える熱さ。



●キャラクター

レクス・ストーム

10歳の男の子。魔法使いの弟子。

頭が良く生意気だが、正義感は強い。

子供だからという理由で軽く見られることを忌々しく思っており、大人に対して偏見がある。

友達になってくれたクルーラーを信頼している。


クルーラー

普段は腕輪だが、いざという時は剣に変形し、カードをセットすることでレッドエースなどを未来召喚できるデバイスとなる。

レクスの友達として振る舞う。


青年レクス・ストーム

18歳。未来のレクス。

平和の壊れた悲惨な未来の世界から逃れ、過去に平和な自分の王国を作る目的でやってきた。

普段は窃盗団「怪盗ヴィジョンズ」のリーダーとして、怪ロボットのパーツなどを盗み集めている。

目的のためなら犠牲を厭わない悪人となっている。そしてそれを成長と信じて疑っていない。

なお、未来人なのはレクス一人で、怪盗ヴィジョンズの他のメンバーは未来人ではない。

語り「剣と魔法と機械の世界、ネオラント。

 S暦 99IX年(えすれき きゅうひゃくきゅうじゅうきゅうねん)。スタダ国にて国際会議が開催されようとしていた」


◯スタダ国王城・門前(S暦 99IX年・春)

   穏やかな晴れ。

   レクスと警備兵Aが会話している。警備兵Bが近くで見ている。


レクス「ですから、もっと警備を厳重にして、戦車とか揃えておいてくださいよ!」

警備兵A「戦車、ねえ……」

レクス「怪盗ヴィジョンズって知らないですか? 4人組という噂の……」

警備兵A「知らんな」

レクス「(ちょっと引きながら)街は彼らの噂で持ちきりなんだけど、知らないか……。

 (気を取り直して)とにかく、ボクの掴んだ情報によると、彼らは武器やメカのパーツになるようなものばかり盗んでいて、恐ろしい兵器を作っていると予想できるんです!

 今日、その兵器で国際会議に襲撃をかけてくる!」

警備兵A「(バカにした感じで)へー。ほー。なんでここに?」

レクス「だからそれは、彼らの政治的意図として体制の破壊と支配を……」

警備兵B「オイ! もういいだろ! ボウズ、想像力たくましいのは良いがな、大人をからかっちゃだめだぜ! 話はおしまいだ! 行った行った!」

レクス「(警備兵Bをにらむ)……」

警備兵B「生意気な態度だな?」

警備兵A「(レクスに向かって)ごめんなー。まあそういう話されても俺達だけじゃどうにもならんよ」

レクス「(ため息をつき、諦める)……わかりました」

   レクス、立ち去る。

警備兵B「なんであんなのの話を聞いたんだよ?」

警備兵A「陰謀論って聞くの結構面白くないか? トンデモなこと言うし。子供の想像って可愛いしな。暇潰しにはなるじゃないか」

警備兵B「まあ……暇ではあるか。悪者が襲ってくるなんてあるわけ無いしな。ホント、無駄な警備だよ。ははは!」



◯誰もいない路地

   腕輪型デバイスのクルーラーと会話するレクス

クルーラー「話聞いてもらえなかったね」

レクス「べつに……いいさ。わかってたよ。……大人っていつもこうなんだ。何もしない理由をいつも考えている。最初から頭ごなしに諦めてるんだ」

クルーラー「仕方ないね。じゃあ、次は……」

レクス「うん……行こう。正義の味方は諦めない」



◯レクスの回想

   人型で光り輝き、細部がわからないクルーラーが話しかける。

クルーラー「私、クルーラーは未来から来たんだ。この時代に、未来のキミがやってくる。この時代を侵略しようとしているんだ」

レクス「クルーラー? 未来からの侵略……? ボクが未来から来る……?」

   クルーラー、腕輪になる。

クルーラー「普段は腕輪としてキミのそばにいるよ。クルーラーはキミの友達だ。力を合わせて、この時代を守ってほしい!」

   腕輪を受け取り装着するレクス。

レクス「まだよくわからない。でも、友達になってくれるなら……」



◯誰もいない路地

   レクスは路地から出て、スタダ国王城を見つめる。



◯スタダ国王城・会議室内

   各国7人の王が座り、議題について話し合っている。

   付き人や護衛の兵士も周囲にいる。

スタダ王「(笑顔)無事に合意が得られて大変喜ばしい。では次の議題へ……」


   そこに突然歩いて出てくるレクス。

レクス「皆さん、ここは狙われています! 怪盗ヴィジョンズが強力な兵器で襲撃をかけてくる!」

スタダ王「(目を丸くして)この子は? (周囲を見回す)誰かご存知ですか?」

   その場の人間は顔を見合わせる。

スタダ王「誰も知らないと……? 侵入者だというのか? (兵士に向かって)何をしている! あの子供を捕らえよ!」

兵士A「はっ!」

   兵士に捕まるレクス。

レクス「スタダ王、話を聞いてくれませんか?」

スタダ王「私に話があると?」

レクス「ええ、重要な話です。この王城に怪盗ヴィジョンズという悪者がやってきます。そして恐らく、ここの戦力では太刀打ちできないのです」

スタダ王「悪者だと……? (にっこりと笑って)安心しなさい。警備は万全だ。結界も張ってあるし最上級の魔法兵もいる。そんな悪者は返り討ちにできるよ」

レクス「そうでしょうか? 平和ボケしているせいか、忍び込むのは簡単でしたよ」

スタダ王「(目つきが変わる)ただの子供にしては言うことが随分と生意気じゃないか……貴様、何者だ? この侵入は大罪だ。尋問してもいいんだぞ」

レクス「ボクはある魔法使いの弟子。名前はレクス・ストーム。やっと大人並みに扱う気になりましたか、スタダ王」

スタダ王「レクス・ストームくん……ね。どこかの魔法使いの使い走りか」

レクス「いいえ。ボクは自分の意思で来ました。

 あなたに味方だと言いに来たんです。ボクと敵対するのは得策ではありませんよ。ボクには危機をどうにかする力がある」

スタダ王「(怪訝そうな面持)力だと?」

   その時、外で爆発が起こる。叫び声がする。

レクス「(悔しさをにじませ)思ったより早い!」

スタダ王「な、なんだというんだ!?」


◯スタダ国王城・外

   怪ロボット・彩玉が塀を破壊して王たちのいる会議室のある建物に向かっている。

近接兵A「突撃ィー!

 うおおー!」

   近接兵が群がり攻撃するが、彩玉には近接武器は効かない。剣も斧も槍もその装甲には効果がない。

   飛びかかってくる近接武器を持った兵士たちを彩玉は手を振り回して叩き落とす。

   足元の兵士は蹴飛ばす。

   ダメージを受けた近接兵は動かなくなる。

弓兵士「援護射撃!」

   弓矢も装甲で弾かれてしまう。

弓兵士「矢では埒が明かない!」

魔法兵A「ならば我々が! 近くにいるものは離れろ!」

   近接兵たちが離れる。ある者は倒れている者を引きずっていく。

   魔法兵たちはそれを確認し、様々な属性の魔法を連射する。

   だが、その魔法は彩玉に吸い取られてしまう。

魔法兵B「魔法も全然効かないぞ!?」

   動揺する魔法兵たち。


◯彩玉・コックピット

   彩玉のコックピット内には、青年レクスと3人の女の子がいる。

青年レクス「ワハハハ! 通用するものか! 『彩玉』は究極のロボットなのだ!」

メイ「(ニコニコ)流石ですわ~!」

ジュン「(ちょっと嬉しそうに)ちゃんと動くのね~、魔法吸収装置」

セプテ「(無表情)ん、正常に動作中」


◯スタダ国王城・外

   彩玉、近接兵Bをつかみ、投げる。

近接兵B「うわあああ!」

   そこに呪文詠唱を済ませた最上級魔法兵が現れる。サングラスをつけている。

最上級魔法兵「ワシの最大消滅魔法を放つ! チリ一つ残すものか! 皆のもの、巻き込まれるなよ! そして閃光防御を忘れるな!」

魔法兵C「(恐怖の表情)な……あんなものを放ったらどこまで消し飛ぶか……!」

   魔法兵たちは巻き込まれないように逃げ、目を覆う。

   最上級魔法兵は何重にも魔法陣が出現した長大な魔法の杖を彩玉に向ける。

最上級魔法兵「消え去れー!!」

   杖に閃光が走り、まばゆい光の奔流が彩玉に襲いかかる。

   だが、それすらも彩玉には通用しない。全て吸い取られてしまう。

最上級魔法兵「(サングラスを外して驚愕)そ……そんな……!? 信じられない……最大呪文詠唱・最大魔力消費・最上級の大消滅魔法……が……」

   魔力を使い切った最上級魔法兵は言い残すとその場に倒れ込み、気絶してしまう。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「ワハハハ! 大消滅魔法もこの通り! 彩玉のエネルギーになっただけだったな!」

メイ「(ニコニコ)流石ですわ~!」

ジュン「(驚き)すご……大消滅魔法でもへっちゃらなんだ」

セプテ「(無表情だが得意げ)ん、無敵」


◯スタダ国王城・外

青年レクス「(拡声器をオンにして)さあ、お前たちの武器はこの彩玉には全く効果がないんだ!

 各国全ての政権は我らヴィジョンズが貰い受ける! 命が惜しければ全面降伏せよ!」



◯スタダ国王城・会議室内

   窓から彩玉を確認するスタダ王。

スタダ王「(狼狽)ヴィジョンズだとお……こんな……こんなバカなことが……我が国のメンツが……」

   焦った兵士が会議室に入ってくる。

兵士B「皆様! ここは危険です! 誘導しますので避難を!」

   誘導され他国の王たちが部屋を出て行こうとする。

   開催国であるスタダ王は他の王様を優先させる。


◯スタダ国王城・外

   警備兵と彩玉の戦闘はなおも継続中。

   彩玉に対して大砲などでも攻撃するがやはり効果は無い。

   その戦闘はレクスたちがいる会議室がある建物の一部も破壊してしまう。

青年レクス「おっと!」


◯スタダ国王城・会議室内

スタダ王「うわっ!」

   会議室の一部が破壊され、外が丸見えになる。

   他の王は避難したが、スタダ王は外の彩玉と目が合う。

スタダ王「(恐怖)ひっ!」

   だがすぐに彩玉は戦闘を継続、会議室から少し離れる。

スタダ王「(その場にまだいたレクスに向き直り)レクス! レクス・ストーム! どうにかできるんじゃなかったのか!」

レクス「(兵の拘束を振り払い)できるさ!

 いくよ、クルーラー!」

クルーラー「OK!」

   外へ飛び出すレクス。


◯スタダ国王城・外

   腕輪型だったクルーラーが剣に変形し、レクスは右手で掲げる。左手でカードを取り出し、クルーラーにセットする。

レクス「カードセット! 輝く希望を繋ぐ夢の結晶! 未来召喚!」

クルーラー「未来召喚!」

   レクスは剣のスイッチを押しつつ、剣で空中に円を描く。


レクス「レッドエース!」

   円が魔法陣となり、そこから赤い巨大ロボ・レッドエースが出現する。

レッドエース「ウオオー!!」

   レッドエースに乗り込むレクス。


◯レッドエース・コックピット

   コックピットに座り、クルーラー(剣)をセットするレクス。

レクス「オールOK!

 ダイヤイリュージョンセブン、セット!

 戦闘開始だ!!」

クルーラー「レッドエース、ゴー!!」


◯スタダ国王城・外

   いきなり彩玉を殴り飛ばすレッドエース。

   彩玉は不意を突かれて吹き飛ぶが、すぐに立ち上がる。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「(衝撃でふらつきながら)うっ、なんだ!? このロボットは……!?」

メイ「(目を回しながら)はらほろひれはれ~」

ジュン「急に現れた……」

セプテ「ん、正体不明」


◯スタダ国王城・会議室内

スタダ王「まさか……! あんな子供が……!

 (兵士に向き直り)赤いロボットは味方だ! 他の兵にも伝えるんだ!」



◯スタダ国王城・外

   彩玉に向かって指を指すレッドエース。

レクス「(拡声器オン)そのロボットに乗っている者! レクス・ストームだろう!?」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「え!? なぜ俺の名前を知っている!?」


◯レッドエース・コックピット

レクス「ボクはこの時代のレクス・ストームだ!」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「なに!?」

メイ「え、子供の頃のレクスくんですの!?」

ジュン「えー! うそ!?」

   セプテが実は先程撮影していたレクスの写真をモニタに表示する。

セプテ「ん、この子がそうみたい。かわいい」

メイ「かわいいですわ~!」

ジュン「……かわいい」

青年レクス「(かわいいと言われているのを見て複雑)確かに昔のオレのようだな……」



◯スタダ国王城・外

青年レクス「(レクスに向かって)それで? オレが未来から来た自分自身だとどうやって知ったんだ? そのロボットはなんだ?」

レクス「それは言えない! 情報の優位性というものがある!」

青年レクス「(それを聞いてカッとなる)賢しらぶりやがって! 生意気な! 昔、大人たちがどう思っていたのかがよくわかるよ!」


◯レッドエース・コックピット

レクス「そんなに生意気かな。でもボクは今の質問でわかったよ。本当にキミがボクの未来だとすれば、キミの記憶の中にすべてはあるはずだ!

 知らないということはキミはボクであってボクじゃない! ただの悪人としてやっつけることができる!」


◯彩玉・コックピット

メイ「どういうことですの? タイムパラドックス的に言えば過去のちびレクスをどうこうしたら、こっちの大きいレクスにも影響があるのではありませんこと?」

ジュン「別人扱いってこと?」

セプテ「ん、大きいレクスはパラレルワールドの人間ということ」

メイ「パラレルワールド! この世界に似た別の世界の未来から大きいレクスは来たってことですわね!」

ジュン「(よくわかってない)へー?」

青年レクス「(レクスに向かって)お前がオレであってオレではないのはこちらも同様! たとえお前がここで死んだとしてもオレに影響はないってことだ!」

メイ「え!? 殺しちゃうんですの!? せっかくかわいいのに!」

ジュン「なにも殺さなくても……」

セプテ「冷血。酷薄」

青年レクス「(メイ、ジュン、セプテを見回して)えーとじゃあ、懲らしめる程度に……」


◯スタダ国王城・外

レクス「隙あり! スペードフォーソード、未来召喚!」

クルーラー「未来召喚!」

   レッドエースが剣を装備し、斬りかかる!

   それを避ける彩玉。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「くっ! 戦いに集中するぞ! 強敵だ!」

メイ「わかりましたわ!」

ジュン「とにかくここを切り抜けなきゃね!」

セプテ「ん、了解」


◯レッドエース・コックピット

レクス「(少し呆れて)なんだか仲間がいっぱいいて楽しそうだなあ、未来のボクは」

クルーラー「大丈夫、レクスにはクルーラーがいるよ!」

レクス「うん、キミがいるから大丈夫だ! ボクは負けない!」


◯スタダ国王城・外

   戦いを続けるレッドエースと彩玉。

   戦いながらレクスが問う。

レクス「ある程度はわかっているけど、直接聞きたい! キミが未来のパラレルワールドから来た目的はなんだ!?」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「教えない……と言ってもいいが教えてやる。ここに新たな王国を築くためだ!」

レクス「やっぱり侵略か!」

青年レクス「平和な世界を築くためにはそれが一番良いんだよ、もう一人のオレ! 現在の平和さの裏で邪悪な企みは進行している。未来は破滅が待っているんだ! それを防ぐ!」


◯レッドエース・コックピット

レクス「未来にどうなるかなんてボクは知らない。でもたとえキミが嘘を言っていなかったとしても、平和は死と破壊をまき散らしながら作るものじゃない!」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「自分自身なのだから当然だが、オレも昔はそう思っていた。やはり言葉を尽くしても実感は湧かないものだよな!

 しかし気になるのはそのロボットだ! お前のそのロボットは本当に味方なのか? オレが知らない以上、オレが過去に来た影響で出現したんじゃないのか!? だとすれば正体は……!」


◯レッドエース・コックピット

レクス「クルーラーもレッドエースも、ボクの友達で味方だ!」

クルーラー「そうだよ!」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「そうかい! オレに言えるのは、このままでは惨たらしい未来が待っているということ! 犠牲は必ず必要で、綺麗事だけでは駄目だったということだ!」


◯レッドエース・コックピット

レクス「ボクは過去のキミじゃない! 未来を作り出すのはボクらだ!」


◯彩玉・コックピット

青年レクス「いいや、未来を作り出すのはオレだ!」


◯レッドエース・彩玉・コックピット

レクス&青年レクス「勝つのは、ボク(オレ)だ!」



◯スタダ国王城・外

   再びぶつかり合う両者。

   体格で勝る彩玉はレッドエースを上から殴り、地面に突っ伏させる。

レクス「うわあ!」

青年レクス「よし、今だ!」

   距離を取る彩玉。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「終わりだ! メイ! 秘密兵器でやってしまえ!」

メイ「はーい! ポチッとなですわ!」

   すごくわかりやすいボタンを押すメイ。


◯スタダ国王城・外

   彩玉の腕が強力なマシンガンに変形する。


◯彩玉・コックピット

ジュン「やっちゃえ!」

セプテ「ターゲット、ロックオン」

青年レクス「ファイアー!」


◯スタダ国王城・外

   銃弾の雨がレッドエースに降り注ぐ。

   ダメージを受けるレッドエース。


◯レッドエース・コックピット

   激しく揺れるコックピット。

レクス「うああっ!

 (衝撃に耐えつつ)でもね……! イリュージョントラップ、発動!」


◯スタダ国王城・外

   どこからともなく現れたエネルギー体の手が彩玉を掴み、動きを止める!


◯彩玉・コックピット

青年レクス「何!? 彩玉が動かない!」

メイ「この手はなんですの~!?」

レクス「未来召喚の初手でフィールドに罠を仕掛けておいたのさ! 発動条件は、『敵が飛び道具を使ってきた時』だよ!」

ジュン「フィールド? 発動条件? なによそれ! ズルじゃん!」

セプテ「魔法吸収装置が働かないから魔法じゃない。どういう仕組みなのか不明」

青年レクス「なんだと~!? ならば腕力でなんとかするしか!」


◯レッドエース・コックピット

レクス「動きを止めただけじゃ勝てない! もっと強力な攻撃が必要なんだ!」

クルーラー「あれをやろう、レクス!」

レクス「うん!」

   カードをクルーラーにセットする。

レクス「行くぞ! 未来召喚、クラブジャック!」

クルーラー「未来召喚、クラブジャック!」


◯スタダ国王城・外

   魔法陣が出現し、クラブジャックと呼ばれる物体が召喚される。

   変形していくクラブジャック。

レクス「未来合体!」

クルーラー「未来合体!」

   レッドエースがクラブジャックに合体し、巨大な人型となる。


「合体完了! スペリオルレッドエース!」



◯スタダ国王城・外

青年レクス「何が合体だ!」

   罠の手を破壊し、戦闘態勢を整える彩玉。

   ゆっくりと彩玉に近づいていくスペリオルレッドエース。

   彩玉はマシンガンを乱射するが、スペリオルレッドエースには効果がない。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「き、効かないだと!? 合体前のが露出してるところを狙うんだ!」

   撃つが効果がない。

メイ「(泣きそうな顔)ダメっぽいですわ~」

ジュン「(取り乱す)そんな!? レクス!? どうにかならないのこれ!?」

セプテ「(冷静だがちょっと焦りがある)ん、まずい」


◯スタダ国王城・外

レクス「無駄だ! このスペリオルレッドエースには友情と正義の魂が宿っているんだ!」

クルーラー「その通り!」

青年レクス「何を言っているんだ!?」


◯レッドエース・コックピット

レクス「さあ、いくぞ!」

   カードを取り出し、クルーラーにセットする。

レクス「スペードテン・重破剣! 未来召喚!」

クルーラー「未来召喚!」


◯スタダ国王城・外

   巨大な剣を構え、必殺技の体勢に入るスペリオルレッドエース。


青年レクス「(気圧され)ううっ!?」

レクス「必殺! 超重破断斬り!」

クルーラー「超重破断斬り!」

   必殺技で切り裂かれる彩玉。


◯彩玉・コックピット

青年レクス「(素早く機械を操作し)ちィッ! 脱出装置!」


◯スタダ国王城・外

   大爆発する彩玉。


青年レクス「覚えてろ~!」

メイ「覚えてらっしゃいまし!」

ジュン「覚えてなさい!」

セプテ「ん、おぼえてて」

   脱出装置は作動したが爆風に煽られ飛んでいきキラリと星になる怪盗ヴィジョンズ一行。


レクス「逃がすものか! 追撃を!」

   しかしパワーダウンするスペリオルレッドエース。


◯レッドエース・コックピット

クルーラー「ごめん。無理みたいだ。エネルギーを使いすぎちゃったね」

レクス「そっか……」

   ふと、遠くを見るレクス。

    ×    ×    ×

   フラッシュバック。

青年レクス「お前のそのロボットは本当に味方なのか? オレが知らない以上、オレが過去に来た影響で出現したんじゃないのか!? だとすれば正体は……!」

    ×    ×    ×

レクス「クルーラー、レッドエース。君たちはボクの友達だ。今までも、これからも、ずっと……」



◯怪盗ヴィジョンズのアジト・時間経過・青年レクスの部屋内(夜)

   一人佇む青年レクス。

青年レクス「あのロボットの正体は、本当になんなのか……。

 コズミックデーモンにしては違和感もあるが……」

    ×    ×    ×

   フラッシュバック。

レクス「クルーラーもレッドエースも、ボクの友達で味方だ!」

    ×    ×    ×

青年レクス「友達……か。

 そういえば、思い出した……子供の頃は友達がいなかった。

 あの頃は、友達を空想していた……」



語り「それぞれの想いを秘め、走り出した時間はもう止まらない。

 過去と未来。自分自身との戦いはまだ始まったばかりなのだ」

※この作品は「バンダナコミック 縦スクロールマンガ原作大賞 -メカ・ロボット篇-」応募用作品となります。

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