〇番外編 少年と仔猫3
「ただいまー」
「ニャフー」
元気にお家に帰ります。
宿屋の厨房裏口から入ります。
「クッキーノ、ニャンタおかえり」
黒のドレスに白のエプロンをかけ、腕まくりの少女が応えます。
「シュガーナ姉ちゃん、材料買ってきたぞー」
「今日はなんの材料かしら」
「バタークッキーだぞー」
「ふふ、まだ洗い物が残ってるから、クッキーノが生地を作っておいて」
「わかったぞー」
よく手を洗います。
材料をよく混ぜ込みます。
生地を乾燥ハーブで包んで寝かせます。
「いくぞー「氷結」」
近くに氷を出して冷やします。
「ふう、やっと片付いたわ。賄いを食べましょう」
食事しながらお話します。
「今日はニャンタががんばったぞー」
「ニャンタ偉いわね」
ニャンタをモフります。
ゴロゴロいいだします。
「ニャフ〜ン♪」
バタークッキーの生地を、魔導具のオーブンに入れます。
「クッキーノ、ニャンタ部屋へ行きましょう」
地下の食料倉庫に降ります。
倉庫の片隅が住まいです。
「シュガーナ姉ちゃん、これ貯める分だぞー」
銀貨三枚を手渡します。
笑顔で受取ります。
「はい、ありがとう。クッキーノ、ニャンタご苦労さま」
明日には食べれるバタークッキーが楽しみです。