○番外編 少年と仔猫2
「ニーオさーん」
街の東門を守る、門番に手を振ります。
「今日は早いな」
「うん、買物だぞー」
東門をくぐり、小路に入ります。
〜〜〜
「ニャンタ、もう着くから乗ってー」
「ニャフー」
相棒が頭に飛び乗ります。
前脚をたたみ、後脚は肩の上です。
「てんちょー、来たよー」
一軒のお店に入ります。
「来たか」
銀色オニヤンマの羽根を、カウンターに並べます。
店長にモフられ、ニャンタがゴロゴロいいます。
「うむ、良い状態だ」
店長が銀貨四枚(4万ゴルド)を差し出します。
「今日はニャンタがドロップさせたよー」
「さすがニャンタだ」
「ニャフ〜ン♪」ゴロゴロ
「次は、金色ジージーゼミの羽根を六枚だー。またねー」
「うむ、また頼む」
次のお店に向かいます。
〜〜〜
「また砂糖が値上がりしてるぞー」
店長にクレームです。
「すまんな、元々高級品だしよ。仕入値が上がってるからな。卵一つ、有塩バター、薄力粉、それと砂糖だな。3千ゴルドだ」
銅貨三枚を手渡します。
次は寄り道です。
〜〜〜
「おじちゃん、おばちゃん来たぞー。まだあるかー」
「おっ、来たな。もちろんあるぜ、好きなだけ観ていきな」
店主がストック置場をあさります。
アイテムを乗せた木製トレイをカウンターに置きます。
アイテムを覗き込みます。
鑑定書付きです。
〜〜 鑑定書 〜〜
【金糸のスカーフ】
素早さ+5
100,000ゴルド
鑑定士 セドポン
「ニャンタ、早く欲しいなー」
「ニャフー」
「これならニャンタも装備できるもんなー」
奥から熊のように大きな人が現れます。
この店の女将さんです。
「来てたのかい。このスコーン持ってきな。お土産だよ」
「ありがとう。おじちゃん、おばちゃん。またねー」
元気に自宅へ歩きだします。
姉が住み込みで働く宿屋へ向かいます。