幻影記憶γ
此処は何処だ?気がつけば私は周囲を鉄の箱に囲まれた闘技場の様な場所で、フードを被りマントを羽織り右手に刀を持っていた。私の正面には手足に龍の爪、背中に翼、頭に龍頭を纏った者がいた。その者は「ベロイカ、教えて貰うぞあの蜂のバケモノの正体を。」と言い、龍頭から火球を3発発射したが2発は私が放った衝撃波により消滅し、3発目は一切怯まずにマントで受け止めた。その者は龍の尾の様な形をした槍で突いてきたが、膝蹴りで槍空中に弾き飛ばし跳び蹴りを打ち込み鉄の箱に叩き付けた。相手は龍頭で噛みつこうとしたが、それよりも先に頭突きを食らった事により怯んでしまったが、寝技に持込む込もうと腕を捕ろうとしてきたが、私は右手の刀を上に投げて落ちて来るまでの間に相手の側頭部に5発のフックを叩き込んだ。すると相手の纏っていた龍の部位が体内に戻り生身になった。生身になった相手に対し私は相手から離れ落ちてきた刀を掴み「片手の生身なら勝てると思ったか?影獣との意思疎通ができていないのに力を行使したところで無意味だ。もっと契約相手と向き合え。そして蜂のバケモノの正体は上川教授だ。」と言った所で私の意識は肉体から離れていき元の世界へと戻り始めた。