人物紹介Ⅵ
――ジュリアス・マルス・サード・セントレイピア――
セントレイピア第三王子にして、国王の三人目の子供。18歳。
宮廷とエルメシア教の思惑により、聖女ザターナの婚約者として内定される。
王位継承権は第八位だが、第一・第二王子に匹敵する後ろ盾を持つ。
常に黒いイタチのアントワーヌを連れている。
――ルキウス・ユピテル・キング・セントレイピア――
当代のセントレイピア国王。51歳。
気さくで愛嬌のある人柄だが、身内に甘いため国民からはあまり人気がない。
王家の血筋に恥じない人物を育て上げるべく、息子達には厳しい教育を課した。
王妃マリアン・ユノとは険悪で、レイア追放後は宮廷内別居状態。
――スヴァルト・ドヴェルグ・ヴァギンス男爵――
ヴァギンス男爵家の当主。42歳。
長子アルウェンの秘密を知る人物で、考え方の相違のため一方的に避けている。
――フォルセティ・サン・グリトニル辺境伯――
セントレイピアの辺境を統治する辺境伯。97歳。
両親はバトラックスの軍人だったが、90年前に家族でセントレイピアへと亡命。
その後、王国騎士団に所属して頭角を現し、東方国境警備隊を結成した。
数十年に渡ってバトラックス軍の侵攻を阻止し続け、英雄・猛将と呼ばれる。
――レイア・マリアン・リバーティ――
元セントレイピア王女。17歳。
王家のしがらみから解放され、新たな名前と自由を手に入れている。
性格は丸くなり、非常に明るくなった。
現在は辺境都市フロンテにて、グリトニル辺境伯の庇護下にある。
――シモン・ライブラ・アストライア――
セントレイピア宮廷審問官。39歳。
第三王子派閥の筆頭として、ジュリアスを後援する。
――アントワーヌ――
セントレイピア地方の固有種セントウィーゼル。
体毛が真っ黒で、赤い瞳を持つ。
片目に眼帯をしているのは、過去に事故で失明したと言うことだが……。