人物紹介Ⅰ
――ダイアナ・ジェンドゥ――
トバルカイン子爵家のぽんこつメイド。17歳。
孤児として貧民街で暮らしていたが、トバルカイン子爵の目に留まり、聖都の屋敷へ引き取られた。
生粋の天然ドジっ子だが、前向きであまり深く物事を考えないので常に明るい。
読書が趣味で、物語で活躍する聖女や英雄に憧れている。
髪の毛は黒いが、前髪を上げてポニーテールにするとザターナそっくり。
――ザターナ・セント・トバルカイン――
トバルカイン子爵の一人娘。17歳。
セントレイピア王国のシンボルとも言われる聖女。
金髪ポニーテールが特徴の容姿端麗な美少女だが、憂さ晴らしにメイド達をいびるなど、その性格は褒められたものではない。
聖女由来のある奇跡を起こせるが、詳細は本編にて。
――ジョバンニ・ジョン・トバルカイン子爵――
トバルカイン子爵家の当主。42歳。
ザターナの父親だが、娘の素行には手を焼いている。
穏やかで紳士的に振る舞うが、打算的な性格。
――ヴァナディス・セッスルムニル――
トバルカイン子爵家に仕えるメイド長。27歳。
ザターナの世話係を務めており、彼女が幼い頃から振り回されてきた。
その一方で、ダイアナのぽんこつっぷりにも手を焼かされる苦労人。
長身で緑髪の美女だが、いまだ未婚。
若干の魔法素質を持っており、簡単な生活魔法を扱える。
――ルーク・ナイト・ケノヴィー――
ケノヴィー侯爵家の嫡男。20歳。
容姿端麗にして文武両道と、非の打ち所がない。
表向きは気さくで思慮深い人物を装っているが、その実態は徹底した現実主義者。
剣術に優れる上、類稀な魔法素質を持つ。
――ソロ・ウォークス――
ケノヴィー侯爵家の執事兼ルークの秘書。20歳。
ルークとは幼馴染であり、付き合いが長い分、誰よりも彼のことを理解している。
隻眼なのは、以前にある事件で彼をかばって負傷したため。