プロローグ
初投稿です。よろしくお願いします
この世のものとは思えない光景。砲弾のよってできたデコボコの大地―――クレーターのようなものが無数に無人地帯に広がる。地図上では森と書いてあった場所だ。
緊張で喉がカラカラになりながら、メガネ越しにジッと空を見つめる。
ピィ――――――――――――――――ッ!!!!
笛の音が鳴る。突撃の合図だ。小銃を強く握る。僕は何人もの戦友とともに塹壕から這い出し、敵の陣地に向かって進み始めた。
不思議と恐怖はなかった。周りの様子がハッキリと見えた。心臓はバクバク鳴っている。呼吸も荒くなる。走る者はいない。敵陣地に近づいてから走るのだ。・・・不思議な静寂があった。いや、緊張で音が聞こえていなかっただけかもしれない。
瞬間。
強い衝撃。次に来たのは、体が宙に浮くような感覚。視界は真っ暗。キーンと、頭の中で高音が響く。
僕にはハッキリと分かった。これは砲弾だ。ここで死んでしまうんだ、と。
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「ッ!!」
気が付くと僕は知らない場所にいた。
「森か…?」
木が鬱蒼と生い茂った、じめじめした暗い森だ。
体を触ってみる。・・・ケガはない。小銃も、背嚢も、水筒もある。心臓はまだバクバクと鳴っている。
呼吸を整え、水筒に手を付ける。水はちゃんと残ってる。キャップを外しながら、ここはどこだろう、と改めて辺りを見渡した。
・・・相変わらず暗い森。僕は水筒で乾いた喉を潤しながら、記憶を整理してみた。
小説って難しいですね。取り合えず完結できるよう頑張ってみます。