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3 幽霊探偵 華丸

 幽霊探偵 華丸


「ああ、それは間違いなく、さまよいだね」とゆらめきの言葉を聞いた高浜華丸は言った。

 美形の美しい顔立ちをした華丸は教室にある自分の机の上に座って、顎に自分の綺麗な指を当てながら、相談にやってきた朝雲ゆらめきに向かって、にっこりと笑ってそう言った。

「うん。間違いなく、そいつは君の幽霊だよ。朝雲さん。つまり、君の見たさまよいは、間違いなく、もう一人の君ってわけだね」

 華丸は言う。

「……もう一人の私?」ゆらめきは言う。


「ちょっと、華丸さん。言いかたが紛らわしいよ。私たちは別にさまよいの正体とか、もう一人の私とかさ、そういうことに興味があるんじゃないの。私たちが興味があるのは、『さまよいに出会ってしまった人間が、そのあとどうなるのかってことだけなの』。そのことについて、もっと詳しく教えてよ」

 ゆらめきの隣に立って、華丸のことを威嚇しながら、不知火が言った。


「ごめん、ごめん。別にわざと答えをはぐらかしたわけじゃないんだ。単純な、……そう。単純な僕の好奇心だよ。好奇心」と華丸は言った。


 それから華丸はにっこりと笑って、ゆらめきを見た。

「君。そんなにおとなしそうな顔して、本当は随分と、嫉妬深いみたいだね。朝雲さん」と華丸は自分の前髪をさりながら、言った。

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