第5話 日常、それと調べ物
目を覚ますと横には詩織は居なかった。
「もう終わったのかな?」
今は午後6時もうすぐご飯を作る時間だ。
「さてと飯を作るとしますか。」
そう言いキッチンに向かう。しかし、何かとてつもなく嫌な予感がする。
「まさかっ!!」
ダッシュでキッチン向かうそこには、匂いがカレーの悍ましい色をしたナニカがあった。そしてそれをかき回す妹の詩織。さながらそれは魔女が鍋をかき回している姿に酷似した。
「あっお兄終わったの?いま夕ご飯、作ってる。カレー。」
それは見ればわかるんですよ。しかしいつもながら言おう。
「どうしてカレーがそんな色になるんだ!」
「えっ、お兄ダメだったの。じゃあコレ捨てなきゃ。」
色はモザイクをかけないとやばい位の色だけど詩織が一生懸命作った物だし。
「いや、捨てなくていい。食べるから。」
「でも、お兄ダメだって…」
「ほら大丈夫だから。」
カレーのようなものを食べて安心させる。カレーの味で普通に美味いのがなんか負けた気分になる。
「うん、お兄分かった。」
良かった、説得しないと今日も一緒にゲームできないからな。
もちろんカレーのようなものは美味しく頂きました。無駄に美味しいのが悔しい。
今は深夜、詩織と一緒にゲームをしている。格闘ゲームから戦略ゲームまでなんでもごされ、今はやっているのはチェスだ久々にやっているが相変わらず五分五分な戦いになっている。
詩織の能力によって最適解を出してくるが少しずらした配置にしたりしてなんとか五分の状態にしている。
何手後
「しまった!誘い出された。」
「相変わらずお兄は詰めが甘い。チェックメイト。」
くっ負けた。能力は使ってないがいや、コレは言い訳だな。正直能力を使っても最初から予感がするから負けるんだよな。
そんなことを繰り返し朝になった。
「おい、詩織朝だぞ、そろそろ辞めにしないか?」
「分かった、お兄。ご飯作って。」
「分かってるって。今日のご飯はお前の好きなオムレツだ。」
「お兄、ありがと。」
少し照れてるな。
さてご飯は作ったから
VRMMOのホームページにいってもう一回確認するか。
まとめると12時に正式サービス開始であり、レベル20から職業に就くことが出来る。あとダイブ機器には安全装置が付いており尿意などを感じると知らせてくれるそうだ。知らないのはこの辺ぐらいしかなかった。
掲示板も見ておくか。
どうやら弓などの遠距離武器がいまの人気スキルらしい。矢は最初の武器に付いているのが無限らしく、一ダメでも、近接でやるより手数で補えるそうだ。それにより安定しているそうだ。
これは最初の方は弓だらけになるな。それ程MMOなどのゲームでは安定した火力とは需要が大きいのだ。
一応過去の履歴を検索してこの会社に投資の話とかがあったか調べてみるか。
…おかしいこの会社ぽっと出の会社だし、その前の履歴が有りえないほどないのだ。どう言う事だ。それにこんな一大事業になりそうなの投資の話があってもおかしくないのにないのだ。
そんな事を調べていたらもうすぐ12時になりそうだ。
「詩織どうする?やりにいくか?」
いつの間にか近くにいた詩織に言う。
「じゃあお兄、ベットいこっ?」
では
『『ダイブイン』』
なかなかゲーム内に入らない。そんな悩みをもつ今日このごろです。
熱い戦闘シーンを書きたーい!
次回、ギルド加入?(予定)