第4話 初戦闘、能力開示
「チュートリアルを受けられるのか!?」
「チュートリアルの時間がもったいないという人が多いらしいからね。」
正式サービス開始前にやるとは凄い物だな。
「と言っても戦闘ぐらいしかないけど。生産はギルドでやってもらうからね。」
そう言うと目の前が草原になった。まず驚いたのは匂いがあり、何より驚いたのは、空気いや雰囲気があったのだ。何故かピリピリした雰囲気があったのでそこをみたらそこには、猪がいた。現実と違うのはその猪は目が血走っており、身体もでかく。筋肉が張っているのがはっきり分かるところか。
「あちゃー、一番レアだけど一番強いヘビーボアーがでちゃったか。貰える経験値はいいけど殆ど死にゲーになるし、諦めるしかないんだけどね。」
恐ろしいことを言いやがったぞこのウサギ。
「武器持ってないけど大丈夫?」
「武器は欲しいけど貰えるのか?」
「もちろん。何使う?剣、弓?それとも盾とか?」
「刀!」
刀を選んだのは使い慣れているからだ。
「いいよ。初心者の刀ね。固定ダメージ1で耐久無限の刀だよ。他の武器も同じようなものさ。」
刀は刃渡り1メートルほどの大きさであり太刀だと思う。
なるほど、おワタ式でやれと。あぁ、わかったよ。やればいいんだろ、やれば!。
「じゃ、始めるね。」
ヘビー…めんどくさい!猪は単調に突っ込んできた、今までそれで倒せることが出来たゆえの盲信か。
腰を落とし刀に手を添える。猪の速さは車が迫るようにすら思える。が自分の能力が曲がれないということを教えてくれる。タイミングを合わせて、抜刀!。すっと言う音を出し目に傷をつけ、赤いエフェクトを出した。
〜猪サイド〜
自分の巨体により吹っ飛ばされるはずの獲物が消え、目に傷が付きありえないと思いつつ。獲物から明確な敵となったものに対して怒りをもった。周りを見渡し敵は何処にいるとさがした、匂いにて近くにいることはわかっている。後ろを振り返るとそこにいた。今度こそ殺すそう硬い意志を持って猪はトップスピードで突っ込んだ。しかし、突っ込んだのは奴が持っていた刃物であった。
まさか、いけるとは。一ダメージだけどとことんリアルなこの世界で脳天にぶっさせば即死するかなと思ったがまさか本当に即死するとは。
「クリティカル当てたんだね。」
「クリティカルはたまに出るやつじゃないのか?」
「違うよこのゲームはリアルさを追求している所があるからね。弱点に当てることをクリティカルと言うんだよ。因みにクリティカルだとダメージ量は関係ないよ。だって、死ぬようなダメージだし。それに運も良かったね。刀だからいくらか刺しやすいし、耐久無限だから折れずにすんでる。」
確かにクリティカルじゃなかったらやられていたな。
「それにしてもいつ攻撃が来るかわかっていたみたいじゃないか。すごいね。」
「たまたまだよ。」
そう自分にはある特殊能力とも呼べる力がある。それは自分に降りかかる不幸や危険などという嫌なものが分かるという能力だ。。どの程度かも最近細かく分かるようになってきた。それを応用すればこんな感じに戦える。
それを応用して最近じゃ幸運も分かるようになってきた。
妹の詩織もある能力があるけど自分のより一般的によく知られている。
「魔術も知識はあるんだろう。それで大丈夫さ。明日のサービス開始まで待っているからね。」
「じゃあな。…あのさログアウトの仕方教えてくれない?」
「いい感じだったのにそこ忘れるのかい。ダイブアウトと言えばいいよ。」
「ありがとうピョン。じゃ。」
『ダイブアウト』
どんどん人力チートぽくなってきました。
因みにあの猪は結構な速さです。車ぐらいの速さというのはあながち間違いではありません。