魔術発表会、からの・・・
「ヴァイスさん出来ました。」
「結構早いねー、もしかして新しい属性での既存の魔術かな?」
「よくわかりましたね。音の魔術ですよ。」
「簡単に出来るものといえば音の場合は音の波を立てて攻撃する。音波らへんかなー。」
「あっ、」
しまった、増幅があるんだからその方が楽だった。
「もしかして他のだったかなー。」
「なぜ、お分かりに?」
「お兄、わかりやすい。」
その答えを言ったのはヴァイスさんではなく、我が妹であるオリカであった。
「お兄はポーカーフェイスを忘れているときはわかりやすい。」
「そんなこと知らなかったぞ。」
「言ってないから。」
「また二人だけの世界に入ろうとしてるねー。まったく羨ましい限りだよー。それより、なんの魔術を作ったんだい。そこにある的に撃ってくれないかなー。」
的があった、丸い形をしており真ん中と周りの色が違う的であり、ゲームとかでよく見るようなものであった。そして、どうやって片付けたのかそこだけ片付いていた。
「こんな感じです。」
そう言って魔術を使う。
しかし、風と音を使うのだ一つの陣の中で二つの魔力を使い分けるのだかなりの集中力が必要だ。
「音波玉」
言う必要はない、だが、その方がイメージがしやすいのだ。
それは色がなく、ぱっと見ではわからないがよく見るとわかった。それはかなりの速さで的に向かい破裂した。
轟音とも言える音が周りに響きわたった。
そして的は破壊されていなかったが、地面が少し破壊されていた。
そして、的に数字が出されていた。
「うん、出来てるねー。その数字はダメージだよ。それと新しい属性とは言えないけど、作り方は違うからねー新しい魔術とは言えるねー。」
「次は私、氷槍」
簡単な既存魔術のようだが、細い槍のようであり、槍ではなく針のように思える。
それだけでは威力は殆どないように思える。しかし、その数は何十個とも言える数であった。
その数の暴力によってダメージを出すのであろう。
そして的に俺より大きな数字が映し出された。
攻撃用の魔術ではないから仕方ないが、妹に負けたというのが少し悔しかった。
「お兄、勝った。」
ドヤ顔の可愛い妹がそこにいた。
そんな顔見てついさっきの感情は消えた。
「オリカ、そろそろご飯の時間だな。やめる時間だそ。」
「んじゃあ。」
「なんだ、行くのかいどれくらいの時間かはわからないけどまた来てねー。」
「ええ、また。」
そう言い歩き出した、宿屋に向かって。
宿屋
それはプレイヤーが唯一とは言えないが安全にダイブアウトができる施設である。
「二人部屋で。」
「お兄一人部屋でいい。その方が安い。」
「だが、」
「いい。」
「わかった。」
「まったくお熱いね。はい一人部屋の鍵だよ。」
それじゃあ。
「「ダイブアウト」」
目が覚めたら横にはギアをつけた詩織がいた。
どうやら詩織も目が覚めたようだ。
「おはよう、お兄。」
今日の夜ご飯は何にするかな。
今日の夜ご飯は生姜焼きと簡単なサラダにすることにした。
夜ご飯を作っている最中、
〜♪〜
携帯電話?
なぜ?自慢じゃないが携帯電話での電話をするような友達などいない。
携帯電話を使う時はゲームをする時ぐらいだ。
そして、非通知での電話であった。
非通知だからかはわからないしかし、直感が、自分の能力じゃない『勘』が出るなと言っていた。
しかし、
「ーーー」
でてしまった。
「悠人か。」
その声は機械的であり、感情のこもっていない声であったが、誰かはわかった。
「なぜ!お前が生きている!
ーー両利 顎!」
まるでアレルギーのように、宿敵に会った時のように、自分は声を荒げて叫んだ。
両利 顎ーー
それは俺たち兄妹の父親である。
そして死んだはずの男である。
小説家になってみたらやってみたい言葉のような気がします。
なぜ生きている!というのは。
次回ー両利 顎と俺たち兄妹の因縁ー
王道な感じがすごいする!
最近、筆が乗りまくっているので次回は明日に投稿します。




