魔術の深さの一端
「オリカ!今日は会えないと思ってたよ。」
「お兄。」
そう言い抱きついて来た。
「君達本当に兄妹なのかー?どう見ても恋人にしか見えないよー」
まぁ兄妹だしな。それより、
「魔術教えてくれるんじゃないのか。」
「あーそうだったねぇ。まず魔術はスキルレベルはあるけど基本的に魔術を作るんだよー。レベル10までは一応覚えられるけどね。」
なるほど、そこから改造してみたり、新しいものを作ってみたりするのか。
「まぁ君はレベル10まで頑張ってね。
君の妹ちゃんはもうそこまでいっているから兄として頑張ってねー。」
「いやっ、お兄と一緒にいる。」
「まーそうなるかー。ま、頑張ってねー。あいつがもういいと言ったということは後はレベルだけだろうしー。」
「じゃ、いこっ!」
そう抱きつかれて言われたので行くことにした。
辺りは暗く目を凝らさないとよく見えない。月明かりがあることが幸いだろう。辺りに人はおらず、皆建物の中にいるようであった。少し遠くから騒いでいる声などが聞こえる。
「そういえばステータスをみせてなかったな。見せ合うとするか?」
「わかった。」
そう言われ見せ合うことになった。
それがこちら。
ユート
Lv.10
HP159
MP60
ST100
STR64
VIT7
MIND6
AGI63
DEX2
LUk10
ステータスポイント20
オリカ
Lv14
HP190
MP800
ST45
STR1
VIT1
MIND1
AGI90
DEX9
LUk1
リアルスキル
絶対記憶
並列思考
高速思考Lv1
レアスキル
「 」
スキル
魔力制御Lv5 魔術Lv10 鑑定Lv3
錬金Lv1
「オリカは魔術特化だな。それと俺と同じおワタ式か。」
「お兄と同じ。」
「そうだな。」
安定性なんて考えてない性能だな。
「それよりそのレアスキルはなんだ?」
「これ、魔術に必要不可欠。」
「なるほどな、それよりあの人えーと、」
「ヴァイスさん?」
「誰だっけそれ。」
「魔術ギルドの人。」
そういえばあの人自己紹介忘れてたな。
「それより、魔術のレベル上げはどうするんだ?」
「魔術を発動させる。一度使った魔術は熟練度方式になる。まずやって。」
そう言われ今知識があるのは
火玉水玉 風玉 土玉 光玉だけだ。
その構成陣に違いが少しあり、そこが属性に関する所だと感じた。
それらを光玉と同じように発動させようとするとどれも上手くいかなかった。
「どういうことだ?」
「属性によって流す魔力が違う。」
「どう違うんだ?」
「まず魔力は何本の束になってる。紐と同じ。そこから一本だけ流す。それが属性魔術になる。だからそのイメージと感覚でやれば、」
ポンッ、そう音を立て火玉ができる。
「できる。」
やってみたが難しすぎる。魔力を感じてみるのだが、魔力は紐のように絡まっていないだけまだましなのだが、微妙にくっ付いていて剥がそうとも取れないのだ。無理矢理剥がすとパンっとやり直しになる。
どこがダメなのだろうか。
それを繰り返し、逆の発想に至った。
なら、その一本だけ延ばせばいいと。
そうすると、その一本だけで構成陣ができた。そして発動するのは、
赤い炎の玉であった。
そう、火玉である。
そして、魔術の一歩を踏み出したのであった。
ついに妹のステが公開!
どちらもおワタ式!
更に、どんどん深くなる魔術。
また明日!
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