【必要最低限の会話】
台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。
『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。
※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。
♂1︰♀2︰不問1
女子部員 ♀ セリフ数:9
先輩 ♀ セリフ数:5
男子部員 ♂ セリフ数:6
ナレーション 不問 セリフ数:5
[あらすじ]《3分半程度》
ロボット研究部。部員が少ない上に何の功績も出していない、云わば《あっても無くても変わらない部》。そんなロボ研で、とある女子部員は一人で黙々とロボット作りに励んでいた――。
【ナレーション】
とあるロボット研究部の一室でショートヘアの女子部員は、傍らに鎮座するロボットの最終調整を行っていた。
顧問であるはずの教員には顔を顰められたし、他の部活動をする友人には休んだ方がいいと勧められたが、女子部員の手は止まらなかった。
【先輩】
皆アナタを心配してるのよ
【女子部員】
知ってますよ。
【先輩】
なら少しくらい休んだら? あ、その油差し、そんな所に置いておくと危ないわよ
【女子部員】
休んでる暇なんてありません。あといちいち片付けてても面倒なので。
【ナレーション】
女子部員の言葉にも表情を変えることの無い先輩は、ロボットの腕を持ち上げて、ネジの数を念入りに確認する女子部員に話題を振った。
【先輩】
そう言えばこの前失くしたって言ってた設計図見つかったの?
【女子部員】
いいえ。ですが致命的なミスがあったので捨てるつもりだったんです。
【先輩】
あら、そうなの。あの設計図に描いてあった絵、好きだったのに。
【女子部員】
“変なネコ”だってからかっていたヒトの言う事とは思えませんね。
【ナレーション】
女子部員の言葉にそうだったかしら、と惚けた先輩。
ロボットの足の部分に当たるネジを、キュイと締めたと同時に部室のドアが開いた。
【男子部員】
どう? 進捗の方は。
【女子部員】
時間の問題ね。会話の受け答えもしっかり出来てるわ。
【男子部員】
しっかしよく出来てるよ、介護用アンドロイドSENPAIってのはさ。
【女子部員】
当たり前でしょ、私が作ったんだもの。
【ナレーション】
女子部員は先輩――SENPAIのスイッチを切る。人工毛で出来たSENPAIの髪を撫でた男子部員は、そのままスイッチの切れたSENPAIの顔を覗き込む。
【男子部員】
――そんなにショックだった? 先輩が自殺した事。随分そっくりに作ったな。こりゃあ友達だけじゃなくて顧問にまで苦い顔される訳だ。
【女子部員】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
【男子部員】
・・・先輩さ、言ってたよ。
【女子部員】
・・・?
【男子部員】
この設計図、
【先輩】
――この設計図、ここに置いておくね。あの子は見つけられないと思うけどそれでいいの。ミスがあるとあの子捨てちゃうんだもの。
せっかくこの落書き気に入ってるのに、捨てちゃあ勿体ないわ――。
【男子部員】
・・・じゃあ、完成したら連絡してよ。また覗きに来るからさ
【ナレーション】
そう言って、数枚の設計図を持って部室を出ていった男子部員。
女子部員は古くなった油差しを握り締める。叫びそうになるのを必死に抑え、ボタボタと落ちる涙に嘆いた。
【女子部員】
変なネコって言ったのは・・・どこの誰ですか・・・っ
STORY END.




