【ライオンの不平不満】
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♂3︰♀1︰不問0
喋るライオン ♂ セリフ数:6
気弱な調教師 ♂ セリフ数:9
サーカス団長 ♂ セリフ数:7
喋る猫 ♀ セリフ数:4
[あらすじ]《3分程度》
公演終わり、世にも珍しい喋るライオンに調教師は困り果てていた。喋っている所を見られれば奇異な反応をされるからと毎日ビクビクしていた――。
【喋るライオン】
なあ、聞いてるか?
【気弱な調教師】
聞こえません。調教道具片付けるので黙ってて下さい。そして貴方は座り込んでないでさっさと檻に入って下さい。
【喋るライオン】
聞こえてるじゃないか。ちょっと相談があるんだけどいいか?
【気弱な調教師】
…………。
【喋るライオン】
聞けよ!
【気弱な調教師】
びっ、くりした……いきなり大きな声を出さないで下さい。
…………全く、なんですか?
【喋るライオン】
芸が成功した時に貰える肉が安物でツラい。
【気弱な調教師】
それは僕に言われても困ります。団長に言ってください。
【サーカス団長】
僕がどうかしたかい?
【気弱な調教師】
ほら噂をすれば……ってうわっ!? だ、だだ団長! お、お疲れ様です! え、えっと何でもないです! ラ、ライオンを檻に入れたいので一旦退室してもらっていいですか?
【サーカス団長】
おや、よく見たらまだ檻に入ってないねえ。それじゃあ後でまた来るよ。
【気弱な調教師】
貴方が喋ってるの聞かれてませんよね!? はぁ……バレるかと思った…
【喋るライオン】
……お前ってさ、つくづく鈍感野郎だよな。
【気弱な調教師】
何でいきなり貶したんですか!
☆
【サーカス団長】
……あ、夜の散歩は終わったかい?
【喋る猫】
今夜は冷えるわ、暖かくして寝なさいよ。
【サーカス団長】
おや、お気遣いありがとう。
ライオンの彼のお肉を上質な物に変えたいんだけど何か良い理由を付けたいんだよね。
【喋る猫】
もう言っちゃえば? このサーカスの動物達は皆一様に喋る事が出来るんだって。
……何よその顔、はいはい分かったわよ。
この間、王都の開催するサーカスで乱入した魔族を噛み殺したご褒美ってまだよね?
【サーカス団長】
それは名案だ! ふふ、さすが僕の子だね
【喋る猫】
……褒めたって何も出ないわよ
【サーカス団長】
おや、それは残念
☆
【気弱な調教師】
ライオンさん、お肉の件は団長に掛け合ってみますから檻に入って下さい
【喋るライオン】
あーあ、もう何もやる気が起きねえ…ここで寝ていいか?
【気弱な調教師】
駄目に決まってるでしょう!?
☆
【サーカス団長】
あの二人、いいコンビになると思わないかい?
【喋る猫】
一人と一頭でしょ
STORY END.




