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魔恋  作者:
2/6

思い込みの運命。



私は魔法にかかったように、頭にせいじが残っていた。


今の私の中で、恋とは魔法なのだ。【魔法の恋】略して魔恋。


私は魔恋にかかってしまった。


心の中できゃいきゃい言ってたらすぐに放課後になった。


「リース!」


「えっ、イクトだけ?!」


「そーだけどー。」


「せいじは?」


「せいじは今日、急ぎの用ができたからって帰った。」


「そーなんだ・・・、じゃあ帰る。」


私が帰ろうとした瞬間。


「ダーメだよ。」


イクトがにっこり笑って私の手をつかんだ。


「今からリスは俺だけのリスだから。」


「はっ?何言ってんの?」


「リス、どっか行きたいところとかないの?」


「別にない。」


私は少し、キレぎみに言った。


すると突然、


「イクトー!リスちゃーん!」


せいじが走ってきた。


「あれっ、せいじ、もう用事終わったのかよー。せっかくこれからリスと二人きりのチャンスだったのにー。」


「なにいってんのよ!」


「あはは、じゃあどこ行く?」


「やっぱ、喫茶店だろー!

だよなっ?リース!」


「喫茶店・・・いいよ。ちょうど今あつかったんだよね。じゃあ行こっ、せいじ。」


「俺を忘れるなよー!」


そして三人で喫茶店に入った。


「じゃあ、あらためて、せいじ、メアド交換しよう。あと電話番号も。」


「俺ならいーよー!リース!」



「だから私はイクトじゃなくて、せいじに聞いてるの!」


「まぁまぁ、三人皆でこうかんしよう。ねっ、イクト、ねっ、リスちゃん。」


「俺は賛成だな。リスは?」


「しょうがない、賛成するわ。」


そして、三人でメアド交換をした。


《ピッ》




「あれっ?リス、メアドに魔法って言葉入ってる。」


「イクトも、魔法って言葉入ってるわね。」



「俺ら運命じゃね?」


「なーにバカ言ってんのよ。あんたに運命感じるわけないでしょ。」


「俺はリスが彼女でもかまわねーぜ。」


すごくニコニコしているイクトにリスは言った。



「私が嫌なの!あんたなんか、誰が彼氏にするか。」


その時、


「やばっ、もう我慢できな・・・ぷ、ははははは!」


「えっ?!せいじ、いきなりどうしたのよ?」



「だってさ、二人見てると面白いからさ。」



「俺ら、運命共同体だから。」


すると、リスはイクトの頭をたたいた。


「あんたさぁ・・・何回言えば気がすむのよ!!!!」


ついにリスはキレた。


「運命なんてないのよ!ってか運命は私の中で魔法って意味!だから私にあんたとの魔法が、かかったとは思えないわ!」

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