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異世界孔子伝 〜End Of The World?〜  作者: さいたまのそよかぜ
第2篇 修己治人 End Of The Worldの章
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異世界孔子伝

「それは本当なのか、顔回」


 もしそれが本当ならここにいる住民は皆救われる、そしてこの世界は守り抜けるのだ。



「だけど、どうやって思いついたのそれ? さっきまでは勝ち筋はないって言ってたじゃん」


 思わず疑問を口に出す。


「闇斎さんの話を聞いて決意したんです、私も世界のために戦おうって。 先輩あの日の約束を覚えてますか?」


「約束?」


 約束なんてしたっけ、異世界に来てまだ1週間も立ってないのに色んなことが多すぎて思い出せない。


「何だっけそれ、いや本当にすまん忘れてしまった」


 いいんですよ、そう言い顔回は笑う。その笑顔はまるで今にも消えてしまいそうな儚げな笑顔だった。


「私を先輩の世界に連れていってくれるかという話です」


「ああそれか」


 約束を思い出す。全てが終わった後、この世界で俺より大事なものが見つからなかったら彼女は俺と元の世界に帰るというふうになっていたのだった。



「少し早くなりますが私を先輩の世界に連れてってください」


 どういうことなのか? 顔回は2人でこの世界の滅びから逃げようと言うのか?


「えっとそれってどういう……?」


「これはこの世界を救うためです、先輩の世界からこの世界に人を連れてきます。 そして私がギフトとケイパビリティを付与するんです、闇斎さんみたいに」


 なるほど確かに闇斎みたいな人間が何人もいればこちらの戦力は拡充できる。


「権能の使い方が分かるようになったのか?」


「少しですが…… 世界間移動の方法とギフトなどの付与の方法が分かりました」


 なるほど、これなら確かに勝機がある。とはいえ、相手は百万だ。こちらも多くの人間を連れてこなくては。


「こっちは何人用意する? 百万か二百万か? いや日本国民全員を召喚するのもいいかもなぁ」


「すみません盛り上がっている所悪いんですがそれはできないんです」


 え……それはどういうことなのか?


「この世界と先輩の世界、二つを繋ぐゲートは既に閉じられました。なので、先輩の縁を頼りにゲートを開きます」


「つまり俺に縁のあるところにしかゲートは開けないし、俺に縁のある人しか連れてこれないということか?」


「そういう事なんです、しかも連れてくるには本人の同意が必要です。 しかもそれを短期間でやらないと先輩の世界の神に気付かれてしまいます」


 顔回は申し訳なさそうに言う。


「気付かれたらどうなるの?」


「私の力は世界から異物扱いされてデリートされます、私の存在ごと」


 なっ…… だから顔回はこの方法を渋っていたのか。そして闇斎の命を賭して戦う発言に心を動かされて決心したわけか。


「顔回、そんなの駄目だ。 君が死んでしまう可能性があるなんて!!」


 俺は止めに入る。しかし顔回の決心は硬かった。



「先輩、もし孔子を倒したら世界に平和が戻ったらこの世界の国交は再び再開されるはずです。 そしたら」


「そしたら?」


「2人で先輩の両親に挨拶に行きましょう」


 そう言い顔回は俺の唇にキスをした。

 作者が童貞だから描写できないが、その唇はむちゃくちゃ柔らかかった。



「ええええ、それってつまり結婚しようってことじゃ」


 戸惑いが隠しきれない中、顔回は何事も無かったかのように言う。



「さて、先輩行きましょう。 ゲートは既に開いておきました」


 これが世界の命運をかける最大の作戦になる。


 この世界に呼ぶ人間と開く時間と座標はもう決めた。



「さあ行こう」


 この歪みきった、狂った孔子の物語『異世界孔子伝』に終止符を打つんだ。


 全ては愛する者のために救いたい世界のために

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