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異世界孔子伝 〜End Of The World?〜  作者: さいたまのそよかぜ
第2篇 修己治人 End Of The Worldの章
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子曰く 富貴は是れ人の欲する所なり、その道を以てこれを得ざれば拠らざるなり。

 大聖堂に付くまでの道、ほとんど人に合わなかった。演説とやらはお昼の2時かららしい。今は1時40分だ。


「ここが大聖堂……!?」


 その大聖堂とやらはこじんまりしていてとても国民全員が入れそうにもなかった。


「とりあえず入ってみましょう、入ればこの聖堂が大聖堂と呼ばれる理由が分かるはずです」


 ラパパッチが豪語する。


 そして入ると……


「なんだよこれ」


 中は広かった。いや広いというレベルではない。国中の人が集まっているようで席はことごとく人で埋め尽くされている。


「これは魔術によるもの?」


 外から見たらただのこじんまりとした聖堂、中には超広い空間。これは魔術によるものとしか考えられない。



「かつてこの世界に来た異世界人、名はアルベルティというのですが彼が元の世界に作った大聖堂です」


「アルベルティってあの!!」


 ルネサンス期を代表とする建築家だ。こんなところに来ていたのか。



「彼の建築があまりに立派だったため以降、魔術をかけてこの国の集会所として使っているんです。 流石に国中の人が来るのは初めてですが」



 ステージを見上げる。王と四天王、そして山崎闇斎が揃ってる。そして見ない顔も何人もいる。



「さてお主達に話をしないとのぉ」


 王は語り出した。


 主にこの世界で起こっていることと最古の四天王ワタリービの帰還について、そしてもう1人の異世界人山崎闇斎についてだ。



「儂たち人類はついにアペイロンに対抗する術を身につけたのじゃ」


 王は闇斎のことをまるで救世主かのように喧伝する。彼がいるからにはもう人類は安泰だと言うかのように。

 しかしそんなに闇斎のケイパビリティは便利でないことはあの村での出来事を経験した全ての人間が分かるだろう。


「民衆の混乱を沈めるためか……」


 民衆の暴動や混乱を防ぐため、あくまでも自分達がアペイロンの影の巨人を殲滅するまでの辛抱だということを強調しているらしい。

 それにしても影の龍に人が乗っていたことやこの世界自体が滅びかかっていることを伝えないのか。



「さて、これで話は終わりじゃ。 今から募兵をやる、兵としてアペイロンと戦いたい奴のみ残れ」


 王は宣告した。


 帰っていく民衆達、そして残ったのは腕によりのありそうな人達だけだった。よく見ると逍遙遊騎士団の面々も見かけられる。



「うむ、よく残ってくれた。 申し訳ないが今から抜けるというわけにはいかんぞ、これから真実を話すからのぉ」



 真実を話してからは阿鼻叫喚だった。泣き出す奴、自分の死を覚悟した奴、自殺しようとする奴、様々な人がいる。


 そして、一部の奴らがこんな所にいられるかと叫び逃げ出そうとする。気持ちは分かる、世界の終わりくらい戦わず愛した人と暮らしたいだろう。



バキューーーーン


 その刹那、逃げ出そうと振り返った男の頭が銃撃で飛んでいた。

 銃のあるであろう方向を見ると二丁拳銃を持ったおっぱいの大きな女の人が立っている。隣のズキュエイマーよりも身長が高い、170はあるんじゃあないかな。



「二丁拳銃強盗団のレンカだーーーーー、どうして国側に……!?」


 誰かが叫ぶ。


「誰ですかそれ」


 隣にいたラパパッチさんに聞いてみる。


「一年間の被害総額は10億を越えるとも言われる二丁拳銃強盗団の女リーダーです」


「そんな人が王と協力するなんて」


「彼女だけではありません、他の人を見てください」


「あの少女は500年続く伝説の暗殺集団の当主にして500年間一族が研鑽してきた技術を全て受け継ぐ暗殺職人カザン、彼女は多くの政府の要人を殺してきました」


「あの白衣を着た男は闇魔術師のテトラ、禁術の研究に倒錯し、宮廷魔術師を解雇され指名手配されていた男」


「あの男はキョクボー、以前私の話した古の精神崩壊魔術を使う強者です」


 立場を超えて色んな人がここに集まっているんだな。


 レンカは叫ぶ。


「もう逃げるのはナシだ、逃げる奴は死んでもらう。 これからアタイらが作戦説明に入る。 心して聞くように」


「あっいた!!」


 ワタリービだ。彼はこっちを指さして指を鳴らす。



「えっ……」


 気付いたら俺と顔回、ラパパッチはステージ上に上がっていた。


「マジかよ……」


 ステージを見る多くの目線に気にしながら説明会が始まった。

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