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異世界孔子伝 〜End Of The World?〜  作者: さいたまのそよかぜ
第2篇 故事成語の章
20/41

次の日も逍遥遊騎士団

 敵から指定された場所は今から西へ10km離れたところにあるスズカ村だった。

 エンジンを全開にしてそこへ向かう。


「ようこそ逍遥遊騎士団の隠れ里へ」


 やっとの思いで村に着き、周りを見ると何人ものバイクに乗った男達が走ってる。さっき捕らえたので全部でなかったということか。



「さて、ルールを説明しよう、準備はいいか?」


「望むところだ」


 レイジングは答える。

 一方、俺はこれはめんどうなことになったぞなんてことを思っていた。



「ルールは単純、この裏にあるサーキットで俺とお前が乗り物に乗り、先にサーキットを1周できた方が勝ちだ。 スポーツマンシップに則った戦いをしよう」


「望むところだ」


 宣誓書を書く、こちらが負けたら逮捕しないこと、そしてこちらが勝ったら大人しく投降することを誓う。


 かくして隠れ里の奥に案内される。




「ここはスズカ村のサーキット、略してスズカサーキットだ」


「スズカサーキットだと……」


 どこかで聞いたような名前だ。


「もう帰っていいすか? 顔回心配してるだろうし」


「何を言う、君はこれから助手席に乗って共に走るんだよ」


「はぁ……」


 帰りたい、それが全てだった。


 サーキットは真ん中にドーナツ状の道があり、そしてそれを囲むように観客席があった。

 逍遥遊騎士団の他にも地元住民も見に来てるらしい。

 こんな夜遅くの試合を見に来るなんて住民は暇人か?



 とはいえ、合図とともにレースが始まった。


 スタートを制したのは騎士団長だった。


「くそ、早く抜かすぞ」


 レイジングは焦っている、がそれと同時に目の前のバイクから何かが垂れてることに気づいた。


「なんだあれは……」


 疑問に思った直後、目の前が発火する。これはまさかガソリン……!?



「フハハハハハ、ガソリンを漏らしそしてそれに火をつける、もはやこの先を進めまい」


 道理でおかしいと思ったんだ、普通レースって何周もするもんだろう?

 敵は道を使い物にできなくする前提なのだ。



 隣を見るとレイジングは不敵に笑っている。



「道がない? こんなに広い道があるじゃないか」


 そう言うと観客席の方へ突っ込む。

 観客達は皆逃げていく。


「まさか……」


「そうそのまさかだよ」


 俺たちは自動車で観客席を蹂躙していた。

 これなら勝てるかも知れない、とはいえ観客席を通るとなると一周が大きくなってしまう。

 依然不利な状況だ。



ブルンブルンブルン


 けたたましいエンジン音に振り返るとそこには騎士団の連中がバイクに乗っていた。

 そして彼らは車の前に立ち塞がる。



「作戦2 人の壁」


 そう男達は叫んでいる。


 ちょっと運転代わってくれ、そうレイジングが言うと窓の外へ顔を出した。


「えっちょっ……」


 マリカで運転した経験を生かして必死に運転する、けどぶっちゃけ無理だ。


 今は真っ直ぐ進むだけだからいいが30秒も時間がたったらコーナーに直撃するだろう。



 レイジングは窓から体を乗り出すと車の上に立つ。

そして、けん玉を降り回す。


 周りにいたバイクが次々に破壊されている、よし来た。


 そして目の前にコーナーが来る。

 ここが腕の見せ所、俺はハンドルを大きく切る。


「あっしまった……」



 コーナーに車が正面から激突した。






 意識を取り戻す。


 ここは車の中だ。



「勝負は…… 勝負はどうなったんですか」


「落ち着け八王子秀よ、俺たちは負けてない」


 どういうことだろう、あの衝突で車は大破しただろうし。



「見てみろ、あのポールを」


 レイジングがゴールとして設定したポールを指さす。

 それは真っ二つに折れていた。



「あれは……」


「俺が折った、けん玉でな」



 待てよ、確かルールにはゴールのポールを通過したら勝ちなはずだ。ということは……



「勝負はまだ付いてない」


 そうレイジングが叫ぶ。

 しかし周りを見ても誰もいない。



「奴らには逃げられちまった、まあ引き分けだからな」


「なるほど」


 何はともあれこれでこの狂った戦いから抜け出せるわけだ。


「さて来週の再戦に備えて練習だな」


 は? 今なんて言った。



「再戦の約束を申し込んだんだよ、来週な」


そんなぁ……



「練習だ、練習」


 かくして俺はレイジングに夜通し練習させられることとなった。





 一方、その頃王城で顔回はある部屋を見ていた。


 資料室、ここにアペイロンを解き明かす鍵があると思ったのだ。



「私の知識にないことなんてそうそうないはずなんですけどね」


 資料を漁っていくとある1枚の写真を見つける。


 それは二人の男と一人の女が映っている写真だった。



「これは……」


 その男の顔に見覚えがあった。



「エグゼクティブ様?」

今日は異例の二話投稿になってしまいました


1話にするには長すぎたためです。


もう二度とこんなことはないでしょう

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