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《正史》2015年4月6日
春休みがあと少しで終わりとというある日、幸助からLINEが入った。3組の蓬莱希が行方不明になったと。俺はたいして興味がなかったので、受け流す程度であった。その理由は、次の三つである。
・蓬莱希は家庭の事情が悪く、父親はおらず母親とは不仲で5年の時から家出を繰り返していた。
・家出しても数日するとふらっと学校にやってきた。
・結局のところ、クラスメートもあまり興味がなく放ったらかしにしていたのである。
実際、始業式の日、ふらっとやって来て担任に大目玉を位そのまま帰宅した。
結局のところ、その間どこにいたのかは分からなかった。
クラスメートたちもそこまで興味がなく深く追求することはなかった。ただ、彼女が登校した時、桃園茜が大泣きして抱きついたことが今でも忘れられない・・・。