少女の日常
分岐はあと2、3話あとからになります。
エンディング次第で恋愛にもSFにもなります。
でもあらかじめ宣言しておきますが「出落ちや夢オチなどはない」です。
朝。
私は起きる。
いつもと変わらない朝。
一人ぼっちの朝。
私は起きる。
真っ白な壁の味気ない部屋。
私はこの部屋から出たことがない。
私はこの部屋から出ることは許されない。
私はこの部屋から出ると死んでしまうのだから。
いつも通り、味気ない朝食。
いつも通り、朝の面会時間。
お母さんがあいさつしてくれる。
でもそれもホログラムだ。
別にお母さんがいないわけじゃない。
ただ、会えないだけで。
私にとって外というのは毒のスープだ。
なんでも私は免疫不全というものらしい。
私には外部の病原体に対する抵抗力がほぼないのだ。
なのでこの無菌病棟の無菌室で暮らしている。
いや、ここでしか暮らせない。
外に出てみたいと思ったことはある。
でもやっぱりそれは叶わない夢。
そのことは私が一番理解っている。
両親とも会えないのは両親でさえも私にとっては未知の細菌などを持っているからだ。
病室の窓越しに会うのも面倒な手続きや手順のせいで滅多にはできない。
でもその代わりに毎日きちんとホログラムとはいえ会ってくれるのでそんなに寂しくはない。
でも面会時間を終えるといつも暇になる。
勉強はあるもののすぐに終わってしまう。
パソコンももう少し飽きてきてしまった。
でもなにかしても何もしなくても時間は私の上を通り過ぎていく。
何かした一時間でも何もしなかった一時間でも等しく一時間なのだ。
ほら、こんなに無駄なことを考えている間にも時計の針は進んでゆく。時間はながれていく。
結局いつも通りパソコンでインターネットを繋ぎ、遊ぶ。
ネトゲしたりチャットしたり、様々なことをする。
最も主目的は外界の情報を手に入れることだが。
だが、あまりグルメなどのサイトは見ないようにしている。
羨ましくなってしまいそうだから。
欲しがってしまいそうだから。
絶対手に入ることなんて叶わないのに。
味気ない昼食を終え、またインターネット。
最近こればかりしている。
というよりこれ以外するものがない。
日課の午後のトレーニングもさほど時間かからずに終わる。
そして夕食を食べ、寝る。
これで一日が終わる。
そんな日常を過ごしていた。
次回分岐前を書く予定ですが予定はずれることがあります。
なおエンディングはエンディング1-2などと大きな分岐-小さな分岐-さらに小さな分岐となり、大きな分岐のナンバリングが同じものはすべてある程度設定などが共通しています。