前篇
…実話のような出来事ですがフィクションははいってます。
それは、2月末の、奉仕活動の時のことだったと記憶している。
私達の学校では2月末に、3年生が奉仕活動をすることになっていた。
受験勉強の合間に、という先生からのありがたい気遣いなのだろうか。
「いらないから受験勉強させてくれ。あと一週間しかないんだが」
なんて思う。
それはさておき。
私の所属していたクラス、3-Dは、主にトイレと自分自身の教室が割り当てられていた。
私の担当は「さわやかトイレ」などと名づけられたちょっと新しいトイレである。
ついでにこのトイレは悪戯の温床だったりするので私は殆ど寄った事もなかったが…
なんとかさわやかトイレの掃除が終わり、教室に私たちは帰ってくる。
他のトイレ担当だったメンツも教室に集結しつつあった。
「教室掃除が一段落ついたら、家に帰れる」
そう思って教室掃除の手伝いをしようと私は思った。
先生は、
「真野君!ゴミ袋持って!」
などと真野君を言い方は悪いがパシリに使っているようだった。
真野君と言うのはよくいるメガネの地味メン…ただし合唱曲は最強。意外と女子力は高いのかもしれない。
嫁にh…私情に走りましたすみません。
真野君は先生に言われたことを淡々とこなしていた。
私は箒入れの汚さが気になってそのゴミ袋にゴミをぶちまけた。
私がそんなことをやった時には掃除も終盤であったかのように見えた。
こんな表現にするのは勿論掃除が終盤に差し掛かっていた―――わけではないからである。
一通り箒で教室を掃き終わったようで、結構綺麗になっていた。
この後は雑巾がけでいいじゃないか、と私は今でも思うのだ。
短いですが後編につづきまーす。
実話なのであんまりやまとかはないですwすみません。