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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

スライム

作者: 無味乾燥
掲載日:2013/10/04

この狂気、あなたにはわかりますか?

最後まで楽しんで読んでいただけると幸いです。

朝、目が覚める。

瞼が重い。

起きたくない。

寝ていたい。

でも、学校。

だから起きる。

ドアを開ける。

いつものように、軽い。

リビングに行くとスライムがいた。

細長いスライム。

天辺にまるいスピーカーが付いていた。

それがうるさい。

雑音を垂れ流す。

やめてほしい。

耳が痛い。

頭が割れる。

気持ちが悪い。

うっとうしい。

テーブルの上に小さなナイフがあった。

それを取る。

重たい。

黙れ。

スライムをスピーカーごと一刺し。

スピーカーは割れて、音が消える。

静かになる。

心地いい。

気持ちのいい朝だ。

スライムはその場に崩れ落ちる。

スライムが飛び散った。

服に着く。

染みになる。

不快だ。

だから服を脱いで制服に着替える。

もう一つのスライムを見つけた。

小さなスライム。

部屋の端で縮こまっている。

それにスピーカーは付いてなかった。

だから何もしない。

家を出る。

振り返る。

家は紙だ。

自分の家は紙でできている。

辺りを見渡す。

他の家もすべて紙で作られていた。

画用紙だったり模造紙だったり藁半紙だったり。

駅に向かう。

途中に建っているビルは段ボール。

駅はお菓子の箱でできている。

電車が来る。

プラスチックだ。

プラレールみたい。

僕が乗って壊れはしないだろうか。

それでも、乗る。

学校に行くため。

中にはブリキ人形がいた。

カクカクの席に座ったり立っていたり。

静寂。

大好き。

駅に着く。

僕の目的の駅ではない。

何体かのブリキ人形がカクカクと動きながら下りる。

電車を出た途端それはスライムになった。

スピーカーは付いていない。

次の駅も、またその次の駅も。

自分の駅に着くまで、それは続いた。

自分の駅に着く。

周りはみんな脆い。

紙、箱、段ボール。

学校に着く。

発泡スチロールでできている。

自分のクラスに着く。

扉が軽かった。

家と同じだ。

クラスにはスライムがたくさん。

すべてにスピーカーが付いていた。

たくさんの騒音。

その中に一つだけ綺麗な音を出すスピーカーがあった。

オアシスを見つけた。

スライムの一つが寄ってくる。

キモイ。

来るな。

うるさい。

近づくな。

目障り。

耳障り。

自分のカバンからハサミを出してスライムのスピーカーめがけて一突き。

スピーカーは壊れた。

スライムが崩れる。

それが制服に付く。

汚い。

他のスライムが騒がしく動く。

スピーカーはハウリングする。

耳が壊れそう。

鼓膜が破れてしまう。

綺麗な音のスライムはより一層うるさい。

だからそれから壊す。

少しだけ静かになった。

また、響く。

不協和音。

吐きそう。

教室を出て保健室に行く。

どこもかしこもうるさい音であふれている。

頭が粉々になりそう。

気が狂ってしまう。

保健室に行くとたくさんのスライムたちに囲まれた。

吐き気がする。

それらが一斉に襲い掛かってきた。

僕の腕を、足を押さえて身動きを取れなくする。

やめて。

汚い。

汚れる。

助けて。

苦しい。

動けない。

痛い。

重たい。

お菓子の箱に乗せられた。

気が付くと段ボールの檻の中にいた。

柵を壊そうとした。

固い。

壊せない。

段ボールなのに。

諦める。

その中に鏡がある。

それを見る。

鏡にはスライムが映っていた。

スピーカーが付いている。

騒ぐ前に壊さなきゃ。

鏡に映るスピーカーを手刀で貫く。

鏡が割れる。

あれ、鏡じゃない。

本体、狙わなきゃ。

今度はちゃんと本体に手刀を向ける。

貫く。

スライムが飛散する。

ボーっとする。

くらくらする。

意識が遠のく。

辺りが暗くなる。

手をあげる。

それはスライムでできていた。

あれ、僕はスライム?


稚拙の私の文書を最後まで読んでくださりありがとうございました。怖いと言っていただければ幸いです。

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