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お供え泥棒と名前泥棒(仮)

作者: 由遥

ここはどこだろう。辺りを見回して首を傾げる。続けてわたしはだれなんてことはないが、なんだかおかしい。

見たことのない路地裏、のような場所にいる。細くて狭くて薄暗い。あ、今ネズミらしき動物が目の前を走り去った。壁には紙がベタベタと貼り付けられている。剥がした跡もある。紙には見覚えどころか存在すら知らないような形の記号のようなものが書かれている。平仮名や片仮名では断じてない。アルファベットやハングルということも確実にない。どこの国の言葉だろう。へたり込んでいることに気付いて下を見れば、木箱の上に座っていた。

「どこだぁ、ここ…… 」

幻聴か?それとも 夢でも見ているのか。ならさっさと目覚めて欲しい。

「いやいや。寝るような状況でも…… 」

なかったよな。

不意に辺りが騒がしくなった。大勢の足音、話し声、怒声。考えを中断して、そちらに気を向ける。どうやら喧騒は近づいているようだ。

「おい、本当に奴はこんなところにーー 」

「ですが、魔力の反応は確かにこちらから 」

「術の方はどうなんだ?罠という可能性もーー 」

どやどやどや。擬音にしたらきっとこんな感じだろう。

おかしいなー幻聴かなー。

路地の向こうから人がくるのが見えた。一人ではなく、数人。ひいふうみい……、六人だ。

このままでは見つかってしまう。

さて、どうしよう。木箱の中に隠れる?無理がある。どうしたらいいだろう。逃げるか?裸足だから無理そうだ。路地に入ってきた人が、こちらを指差してなにか叫んだ。他に人もいないだろうから、多分私のことを指しているんだろう。見つかってしまった。

……どうなっちゃうんだろう。


***


突然のことだった。

「えっ 」

自室にある姿見から腕が生えて、それが私の右腕を掴んだ。

なんだこれと思う間もなくその腕は私を引っ張った。

「ええっ 」

頭が真っ白になって何かを考える余裕もなくして、私は掴んでくる腕が結構ごついから男の腕かなとか、鏡の表面が水面みたいに揺れているのを見て不思議だなあとか馬鹿なことを考えていた。

鏡の表面は私の指先が触れると、腕が生えているところと同じように揺れて私の手首までを一気に呑み込んだ。

もう一度、今度はさっきより強く引っ張られた。一気に体勢を崩して鏡に倒れ込む。バランスをとろうと振り回した左腕が洋服掛けにラリアットをかました。

「あ、やば 」

い、とまでは言わせてもらえなかった。

鏡面に顔から突っ込んだから。


***


ということを、説明して信じてくれるだろうか。目の前の人たちは。

私だったら信じない。日本なら真っ昼間の河原に鎧を着て腰に剣を差した人間が転がっているようなものだ。そいつが自分は鏡に飛び込んで気づいたらここにいたのだというようなものだ。記憶喪失のコスプレイヤーか治療不可能な域に達した厨二病患者だ。まず近寄らない。

けれど、今はそうもいかない。相手が近づいてきて、どうしてここにいる。ここで何をしている、と高圧的に聞いてくる。ずるずるのローブを着た人が私が座る木箱の周りでごそごそ動いている。現場検証する検察官みたいだ。

馬鹿正直に部屋にいたら鏡から腕が伸びてきて引きずりこまれましたと答えたら、

「どういうことだ…… 」

「また追跡が困難になる 」

お付きの人たちがなにやらざわざわし始めた。湿っぽい路地裏にとげとげしい雰囲気が広がっていく。なんか嫌だな。身の危険に直結しそう。

「そのとき、君はどこにいた? 」

「ですから、自宅の部屋に 」

「そうではない。その君の家はどこにある? 」

ああそういうことですか。察しが悪くて申し訳ない。しかしこの人たちの服ってまんまファンタジーだな。全員鎧とかかローブみたいな服装。さっきから私に質問してくるリーダーらしき人なんか鎧にマントだ。でも言葉は当たり前のように通じる。これはもしかするとあれですか。もしかしなくてもあれですか。いやいや、言ったら負けだ。

「○○県ニノ重市の沢谷町、番地は×××-××です 」

「……君の名前は? 」

「唐垣澪です 」

「…… 」

リーダーさんが黙ってしまった。心当たりのない地名だったんだろうな。

「カラガキミオ?」

お付きの人に物凄い発音でフルネームを呼ばれた。なにその抑揚。

「……唐垣、澪です 」

「カラガキ・ミオか。ミオが家名か?」

「家名のある奴がこんなところにいるもんか?しかもその服、ミシルベの衣装だろ 」

「おい、お前心当たりは? 」

「ないねえ。おれが知る限りじゃニノエって地名はミシルベにゃないよ 。ってかさ、その服だけでミシルベの人間とは限らんでしょ 」

「向こうは家名が後にくるらしいな 」

「その通りだね。……お嬢ちゃん、カラガキっていうのが君の名前でいいのかな?」

「唐垣が名字で、澪が名前です 」

「旦那方、カラガキの方が家名だよ 。じゃあミオ・カラガキってことになるのかな 」

「やっぱ東の方の人間じゃないか 」

黙ったままのリーダーさんを置いて後ろが賑やかだ。しかもこの服、どっかの国の民族衣装みたいなものらしい。普通の浴衣なんだけど。

「……つまりどういうことだ 」

ひい、怖っ。リーダーさんが喋った。大層ドスの効いた声だ。お付きの人たちも居住まいを正す。

「いまここにいる娘は、俺たちが知らぬ土地から来たということか 」

「はっ。言っていることが正しければ 」

心外な。

「それであの男はどこへ消えた? 」

「それは…… 」

「おい、術の解析は」

「んー、転移魔術の一種じゃないかな。対象に何か目印を付けてえ、それを目標にして移動するみたいな。もしくは自身と対象の間に魔力のパスを通してお互いの居場所を入れ替える。この子がここにいるならこっちかなあ?」

「それではあの男は、この娘がいた場所に飛んだと?そのニノエとやらにか? 」

「理論上はねー」

ローブの人、もう少し喋り方に気を遣ってくれないだろうか。リーダーさんの神経を逆撫でしている気がしてならない。

「この娘はなぜここにいる? 」

「今言ったじゃーん、入れ替えるって。目くらましのつもりだったんじゃない?事実としてさあ、現に今、俺たちはここで足止め喰らってるわけだし 」

リーダーさんはそれを聞くと歩き出した。お付きの人と顔を見合わせる形になって、一緒にリーダーさんを目で追う。

「どうなっている! 」

リーダーさんはガツッと壁を殴りつけた。壁が崩れて大きい穴が空く。私が通り抜けるくらいは余裕でできそうだ。おいおい。いいのか、あれ。他人様の家じゃないのか。

ひえええと震え上がる私を置いて、お付きの一人がまた壁をぶん殴りそうなリーダーさんを止めに走った。

「バッカお前なにしてんだよ! 」

「ここは空き家だ!問題ない! 」

そういう問題なのか。器物損壊罪とかないのか。

羽交い締めにされた方とした方の騒ぎはしばらく収まりそうもない。何この状況、早送りしたい。飛ばしたい。いや巻き戻ししたい。一時間前に戻ってやり直したい。絶対に鏡の前には立たない。

「ねえねえカラガキー 」

「ぅはい! 」

「ここ、ここ 」

慌てて左右を見回すと、左に膝を抱えたローブさんが座っていた。この人が気配が!気配が0だ!

「カラガキってさー、どこの人? 」

「はい? 」

さっきも言ったのに。信じてもらえてないのか。まあ当然か。

「マーヤ、メトレイ、カリンガ、エイフェーネシームホヒテ、ノールディート、ヨルヒベ…… 」

なに今の。呪文?おかしな言葉の羅列は続く。

「どれ? 」

「どれって 」

何が?

ローブさんはそれを聞くとこちらに顔を向けた。なんか凄くいい顔してる。フードのせいで口元しか見えないけど、めっちゃくちゃ楽しそう。こちらとしてはめっちゃくちゃ嫌な予感。

「マーヤとメトレイはこの大陸で盛んな宗教の神様だね。マーヤが唯一なる女神でメトレイが大神でー、カリンガはヒテノテヤの神様。今言ったのが大御所ってところかなあ。あとー…… 」

なにいきなり。歴史の授業だろうか。

「それでー、ノールディートは決まった姿が無くてねえ、いつも色んな生き物が混ざった姿が描かれてるんだ。だから混神とか呼ばれてるねえ 。あとヨルヒベっていうのはー……」

難しい話は苦手だな。 宗教なんて仏教とキリストとイスラムくらいしか咄嗟に浮かばない。あとエジプトのツタンカーメン。……あれは違うか。

「それでさあ、君はどの神を信じてるー?って質問だったんだけどね、どれも信じてないのかな。別の神を信仰してるの? 」

私は自慢じゃないが宗教には疎い。興味が薄いというべきか。クリスマスも正月も祝う典型的日本人だ。

「信じてないっていうか、その神様と宗教を知りません 」

特に信じる神様もいません。

「ふーん。カラガキはどこの国出身? 」

「日本です 」

「その服はー? 」

「浴衣です」

「へえー。知ってるー? 」

「知ってる 」

うわああ!

いつの間にかローブさんの隣に人が立っていた。気配がない人二人目だ!さっきどっちが名前だって聞いてきた人だ。気づかなかったけど和服だ。というか忍者だ!この集団に一人忍者は物凄く目立つ。全然忍んでない!

「こちらの方は? 」

おそるおそるローブさんに尋ねてみる。

「……なんだっけ? 」

「傭兵だよ 」

なんてこったい。忍者じゃなかった。でも忍者さんと呼ぼう。心の中で。

「ねえイチイー、ニホンって国知ってる? 」

「知らないな 」

「へえ。ねえカラガキー 」

「うぃっす 」

裏声が出た。

「なんだそれ? 」

「あははははへんなのー 」

なんだよもう。この人たち怖い。

左腕で膝を抱えて、右手で箱の表面にぐりぐりとのの字を書き殴る。帰りたい。

「あのさ、お嬢ちゃんは学者さんなのかい? 」

「はい? 」

何を言い出すかと思えば忍者さん。学生ではありますが。

違いますよと言う前に、低い声に遮られた。

「おい、何をしている 」

リーダーさんが戻ってきていた。片目の周りが青く痣になっている。止めに入ったお付きの人に殴られたらしい。そっちは無傷。すげえな。

「カラガキとお話してたー 」

はあ?という顔された。理解できないみたいな。

ところでこの後の私の処遇ってどうなるのでしょうか。放ったらかしなのか、どこかに連れていかれるのか。どちらにしてもあまりいい方向には行きそうにないな。

「迂闊なことを 」

リーダーさんは苦い顔。

確かに怪しいけどね。小物だし、特別警戒することもないと思うけど、そうもいかないんだろう。

「このお嬢ちゃん、どうすんの? 」

「どうもしない。あいつに巻き込まれただけならそこまでだ 」

「いやいや、このままほっぽり出すつもりかよ 」

「送っていけと?聞いたこともない土地にか?ならお前が行け 」

「お嬢ちゃんと入れ替わったっていうなら、あいつがいるはずだろ。追っかけるついでに送ってけばいい 」

「我々の速さに付いて来れるとは思えない。足手まといにしかならん 」

「なら城に当面の保護だけでも頼めばいいだろ!何のための王族だよ 」

やめて!私のために争わないで!嘘です嘘です。言ってないよそんなこと。

忍者さんはなんでそんなに私に便宜を図ろうとしてくれるんだろう。同郷のよしみってわけでもないだろうし。

それにしても、声が大きい。どうやら幻聴の類じゃなさそうだ。

忍者さんとリーダーさんの言い争いがヒートアップしてきたところで、残ったお付きの人たちが 「バロウズがこいつに化けてるってことはないか? 」と呟いた。誰だよ、バロウズ。

そもそも人名なのか?と首を傾げていたら、ローブさんが教えてくれた。

「俺たちが追いかけてる奴だよー。色々と舐めた真似してくれてんの 。カラガキを鏡に引っ張り込んだ奴だろうねえ」

話に度々でてきた「あいつ」のことみたいだ。

なるほど。くたばれバロウズ。

そこからトントン拍子に話が進んだ。思わしくない方向に。結論から言うと牢屋送り。

身元は定かじゃないしよくわからない場所から来たとか言うし、言われてみれば確かに怪しい。じゃあとりあえず牢屋にでも入れておけということらしい。リーダーさんは満足そうに腕を組んでいる。私の意見は一度も聞かれなかった。木箱の上で膝を抱えたままだった。

忍者さんは何か言いたげだったけど、反論できるほどの材料もない。こちらを見たときに、気にしないでと手を振った。そんな申し訳なさそうな顔しないでほしい。忍者さんは悪くないし。

おかしなことは続いている。

リーダーさんとお付きの人たちはこれからの予定を話し始めた。

「大変だねえ 」

他人事だなあローブさん。そういえばこの人、さっき一言も話さなかった。やたらと口出ししてリーダーさんを怒らせるかと思ってたのに。

「えーと、あなたは、私がバロウズさんだって思わないんですか? 」

話を聞く限りじゃここにはまじゅつとやらがあるらしい。まじゅつは多分魔術だろう。それならきっとなんでも有りだ。そう考えてみたら、例のバロウズとやらが私に化けているっていうのは中々に良い線を行く推理に思えた。当たってないけど。

「ならあんな頓珍漢なこと言わないでしょー 」

「?」

「もし君がバロウズならさあ、適当に実在してる国とか町の名前言ってさー。そこにいたのに気づいたらここにいたって言えばあ、それで全部解決だよー。だーれも、疑わなかったかもね」

よくわからない。

「君が素直ーに喋ったからねえ。あいつら混乱してるんだ。おれだってよくわからないよ 」

「はあ 」

さいですか。

「おれとしてはー、君はバロウズじゃない派だから 」

そうですか。

この話はここでお終いね、という雰囲気なので話題を変えることにした。

「牢屋って寒いですか? 」

浴衣って薄着だしね。石造りだっら冷えそうだ。ご飯出るかとか、トイレはどうするのとか、他にも聞きたいことは沢山あるけど。

「場所によるかな。良いとこもあるけど大体はお粗末だねえ 」

うへー。やだなあ。

顔をしかめた私を見てローブさんは笑った。

「でも逃げようとはしないんだねえ 」

「裸足ですから 」

例え靴を履いていたとしても、この人たち相手に逃げ切れるとは思えない。忍者さんあたりに速攻で捕まるだろうな。パラメーターを俊敏に全振りするのが忍者だ。偏見です。

「逃げたって、生きていくあてもないし」

ただの学生だった私は、働くどころかバイトの経験もない。こんな世界で一人生きて行くには、どうしたって力不足だ。野垂れ死ぬのがオチだろう。

「おい、行くぞ 」

しょぼくれた私などお構いなしに、お付きの人から指示が飛ぶ。

ローブさん以外の五人はもう列を作っていた。RPGのパーティみたいだ。フィールド画面の。

「はいはーい 」

ローブさんはほいほいと付いて行く。その背中をぼんやり見ていたら、 「カラガキも行くんだよー 」と言われて我に返った。

座り込んでいた木箱から降りる。石畳みの地面は冷たい。小石や砂利が足の裏に与える痛みを堪えながら歩いた。

痛いし状況は読めないし帰りたいしなんだか惨めな気持ちだ。思考が悪い方に沈んでいく。なんで私が。どうしてこんなことに。なんで、どうしてがぐるぐるぐるぐる。

「……い、おい 」

俯いていた顔を上げると、なぜかリーダーさんが目の前にいた。手には縄を持っている。

「……なんでしょうか 」

「まだ君が完全に潔白だとは証明されていない。それに、この先は人通りもおおい。逃げられても困るからな。手を出してくれ 」

それを見て、ああ、と察しが付いた。なんだよそれ、 本当酷いな。私、何もしてないのにな。

手を縄で縛られて街中を歩かされると思うと、下っ腹の辺が急に冷えた。すごく嫌な感覚だった。リーダーさんを見る目はさぞ恨みがましいことだろう。

「本物の罪人みたいですね 」

「そうでないことを祈っている 」

そう言えばこの路地、結構声が響く。いい加減うるさい。

牢屋行き。嫌だな、怖いな。指先もなんだかじわじわと冷たくなってきた。視界が不鮮明になる。貧血の前触れみたいな感じ。

牢屋に入れられるなら、持ってる物も全部取り上げられるのだろうか。……持ち物なんて殆どないけど。ほぼ着の身着のままだ。携帯も財布も無いし。あっても役に立たないだろうけど。

じゃあ、もういいか。

「少しだけ待ってください」

返事は聞かない。浴衣の袖に手を突っ込んで、目的の物を取り出した。

掌大の大きさの小さな箱だ。青地に赤や橙の花模様が入った爪箱。今や数少ない、私の持ち物だ。

振り返ると中身も抜かずに路地の暗がりに向けて放り投げた。

「それあげますから、いい加減静かにしてください」

はあ、と溜め息混じりに言った。

体の向きを戻すと、パーティ六人組は一様におかしな顔をしていた。 それを見て少しだけ気分が良くなった。 窮鼠猫を噛むじゃないけど。してやったり、みたいな。

「失礼しました 」

牢屋かあ。やだなあ。

精一杯の虚勢ですまし顔を取り繕った。

「いや……今、一体何を? 」

「大したことじゃありません 」

ちよっと静かにしてほしかっただけのことだ。

「……なら構わないが 」

納得して頂けて何よりです。

観念して両手を差し出した。

「ねえ!いいのこれ!?本当にいいの!?貰っちゃうよ!返さないよ!?ねえねえねえねえ 」

うるせえ!静かにしろって言ったのに。しかしさっきまでと何か違う。さっきは直接頭に響く感じだったけど、今は普通に耳で聞いているような。

「何だ!? 」

リーダーさんが大声を上げた。こっちもうるさい。残る五人も身構えている。

それに、この声。聞こえてるのか。やっぱり幻聴じゃなかった。

「何者だ!どこにいる!? 」

「ここにいるよ!今気分良いからね、特別特別! 」

「なっ 」

リーダーさんが目を見開いた。

いや私は前向いたままだからね、何があったのかわからないんだけど、リーダーさん他二人が剣を抜いたときは肝が冷えた。牢屋行きって言われたときより怖かった。純粋に命の危険を感じたせいだ。忍者さんもいつの間にか刃物っぽい物持ってるし。クナイじゃないけど。 ローブさんと残り一人は突っ立ったまま。

遅ればせながら後ろを振り返る。真っ黒だった。

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