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「今日はここでキャンプとするか」「晩飯は?」「伝説の竜の角シチュー」「いやそれ納品素材のやつ」

作者: ジョン
掲載日:2025/11/03

日の沈みかけた荒野で、二人の冒険者が焚き火で暖をとっていた。


「今日はここでキャンプとするか」


冒険者の一人が言った。


「晩飯は?」


もう一人の冒険者が尋ねた。


「伝説の竜の角シチュー」


「いやそれ納品素材のやつ」


「えっマジか? やべ!」


「ヤバすぎだろ。納品素材を食材にするなよ」


「いやヤバいのはそれだけじゃない」


「どういうこと?」


「朝にもう作って、作り置きしている状態だから」


「え! もう竜の角を調理したの?」


「もちろん」


「何がもちろんじゃ。えーどうすんだよ、納品素材ないと報酬もらえんぞ」


「まあ過ぎたことは仕方ない。食おうぜ」


「ポジティブすぎるだろ、少しは気にしろや。あと、それ食うのかよ」


「だって竜の角のダシが出でてるんだぞ」


「だから食いたくないんだろ。得体が知れなすぎる」


「お前、竜の角の料理食ったことないのか?」


「ねーよ。お前はあんのか?」


「ない」


「なんだこいつ。ひでーな、報酬おじゃんにした上、晩飯もおじゃんじゃん」


「じゃんじゃんうるさいやつだな」


「お前のせいだろ。とにかく責任持って、シチューの味見をしろ」


「わかったよ。いうて、うまいと思うけど」


「お前の中の竜の角についての評価がわからん」


「いただきます……」


「どう?」


「うん。大人の味」


「なんだそのふざけたレビュー。具体的に言えや」


「あれだね、ちょい苦い」


「本当にちょいか?」


「ごめん。死ぬほど苦い、つーかマズイ」


「大人の味に謝れ」


その後、二人はダシに使った竜の角を納品した。もちろん突き返されたとさ。

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