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第3章 祝福ルート 塵と灰
訪問地1:日本橋〜銀座
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銀色の菌糸が石碑を包んでいた。
《日本橋》──この国の道の始まりとされた場所。だが今、その面影は薄い。
周囲は静かで、歩くたびに足元の胞子がふわりと舞い上がった。
「アシストシューズ(AS-7)のおかげで、あっちゅう間に着いたなぁ!」
ハヅキが背伸びをしながら声を上げる。背後では、自走バックパック(TR-POD)がよちよちと追いかけてきていた。
2号は、立ち止まって石碑を見つめる。
かつては何千、何万という人間たちが、東海道の終わりを目指し、笑顔で、この出発点から旅を始めたのだろう。
だが──自分にとってこの旅は、“命乞い”でしかなかった。
「いい旅路になることを願って。タロットで占ってみようか。」
マナスが、肉球を器用に使い、タロットをシャッフルする。
カードを一枚引いた。




