ナガレ
身内が何年も前に書いた物を公開します。
ゆっくりですが少しずつ更新したいと思います。
作品は一部残酷な発言があります。
第一幕
数分話した後に、男はその場から立ち去った
「もう時間がない・・・」
第ニ幕
珈琲を少し残し、煙草に火をつけた
煙はいつものように舞っていた
そして次の瞬間、彼は重大な間違いに気づかされることになる
第三幕
その女は振り返ることなく、視界から消えていってしまった
立ち止まって空を眺めた、昼間の強い陽射しのような月の光が男を照らした
第四幕
額だけでなく、身体全体から湧き出る汗
「何だよこれ!!全然違うじゃねえか!!」
急に迷いが混同し、震える指先
この男に怒涛の恐怖が襲う
第五幕
白昼、人が行き交う交差点
黒服の男がついにターゲットを捉えた
「あの野郎・・・ブッ殺してやる!!」
第六幕
きっとアイツからだ・・・
女は逃げるように部屋を出た
どうにもならない事実を受け入れるが、その気持ちとは裏腹に、また涙が零れる
それでも携帯電話の着信音は、鳴り響いている
ベッドから起き上がり、そのまま部屋から離れ
(きっと右足から・・・)
いつもの渋滞している交差点を通り抜け
(きっと左足から・・・)
電車の人混みに紛れ、あの場所に向かい着く・・・
(そして両足から・・・)