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なろうラジオ大賞4

近所のプラネタリウムに現れた幽霊が知らない星座を量産する

掲載日:2022/12/05

 私の近所には個人が営業するプラネタリウムがある。

 どうやらそこで幽霊が出るようになったらしい。


 なんでもその幽霊が悪さをして星座をバグらせるとか。

 面白そうなので友達と一緒に見に行くことにした。


「はぁ……また面倒なことに巻き込んで」

「いいじゃん、いいじゃん。楽しもーよ!」

「この間もスクランブル交差点で変なのに会ったし。

 アンタと一緒にいるとろくなことにならないよ」

「まぁまぁ、そう言わずに」


 文句を言いながらも、私のわがままに付き合ってくれる。

 そんな彼女が私は大好きです。


「ほら……始まったよ」

「どんな星座が出てくるのかなぁ」


 ワクワクして待っていると、特に変わった様子はなく。

 普通に星が映し出されるだけ。


「なんか普通だね」

「静かにして」

「あっ、うん……ごめん」


 どうやら友達は星座を眺めるのに夢中になっているらしい。

 邪魔したら悪いと思って私も黙る。


「…………」

「…………」


 沈黙。

 だまーって星空を眺めるだけ。


 なんかつまんないなぁと思いつつ、彼女と二人っきりの時間を楽しむ。


「あっ」


 友人がなにか気づいたらしい。

 しかし、何も変なことは起きていない。


「あっ、また」


 またまた何かに気づく友人。

 私には何も分からない。


 そんなこんなで終了の時間。

 特に怖いことは起こらなかった。


「はぁ……何も起こらなかったね」

「いや、知らない星座が沢山あったよ。

 何を見ていたの?」


 怪訝そうな顔をする友人。


「え?」

「あんたが気づいてないだけだよ。

 ありえないくらい変な星座ばっかり。

 本当に幽霊の仕業かは分からないけどね」


 本当かなぁ?

 私にはいまいち信じがたい話だった。


「あんたさぁ、もしかして星座のこと詳しくない?」

「え? まぁ……えへへ。

 なんか一緒にプラネタリウム楽しんじゃっただけだね」

「そうだね……あっ」


 帰り道、暗くなりかけた空に星が輝き始めている。

 友人は空を見上げたまま動かなくなった。


「どしたの? 流れ星?」

「うわぁ……ちょっとヤバイかも。

 あれ、幽霊なんて生易しいものじゃなかったみたい」

「どゆこと?」

「いや、なんでもない

 気づかない方がいいこともあるから」

「そっか」


 友人は何か言いたそうにしていいたけど、聞かないでおいた。

 知らなくてもいいことってたくさんあるもんね。


 それにしても……今日は星が綺麗だなぁ。

お読みいただきありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] えっ、これ星座をバグらせてるのではなくて、友人の眼をおかしくさせちゃったんじゃ……((( ;゜Д゜)))
[一言] きゃ~! バグらせているのは幽霊どころではなく、天地創造の神様ですか!? 星座に詳しくない主人公にはプラネタリウムでも、詳しい友人にはホラー以上かもしれませんね。
[良い点] おおーー!!これは面白いねーー!! 星座に詳しい人のみが、その真の恐怖を知るかーー。色々、好きに想像できてすごい!! 日置の妄想では、今頃は合衆国大統領がピストル咥えてる感じ♡ 何か分…
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