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来るべき時

いよいよラストスパートです。

_____準備は万全だ。

すぐに彼らと戦争になる。

落ちた天使との決戦の時。

あらゆる策、兵を犠牲にして勝たねばならない。

ギルガメッシュは一人、葡萄酒を口にする。

「ギルガメッシュ王、そろそろです」

秘書のサナタリアが声をかける。

「ああ」

そろそろ勇者パーティが来る時間だ。






「勇者ニイナ・・・!来るべき時が来たことをイシュタル様から伝えられました」

ふむ、とギルガメッシュ王がうなずく。

いつもと違って勇者パーティも気合が入っているような気がする。

しかし、

「なんで俺とスラ子も呼ばれたんだ?」

「お前も魔王の城に潜入してもらうためだ」

・・・!?

「コバヤシ君も強い剣を持っているじゃないか」

ブローはこちらを当然のように見る。

そんな風に見られても・・・俺は特別強い魔剣使いでもない。

「貴様の魔剣も聖剣と同じくらいの性能がある。頼めないだろうか?」

「わかりました。やるだけやってみます・・・」

そんな風に頼まれれば断るのは難しいな、と仕方なく承諾する。

こんなギルガメッシュ王は初めてみた。

(仕方ないか)

ああ・・・とコバヤシは納得する。

ドワーフ族からルーン武器を大量に買ったとはいえ落ちた天使に対する武器はあまり多くない。

こちらは不利なのは当然なのだ。だから一人でも多く霊体にダメージを与える武器が欲しいのだろう。







ギルガメッシュ王は作戦を説明する。こちらは、総出で兵士を動かし戦場を拮抗状態にし、相手の戦力の様子を伺う。そして、

「大丈夫なのか?その・・・俺はサキュバスと戦ったことがあったんだが」

作戦の説明の間だったがコバヤシは思わず割り込んでしまった。もし相手の兵士が皆サキュバスと同じ性質なら。

拮抗状態になんて出来るのか。

「ふむ、確かにルーン武器も兵士全部にいきわたっている訳ではない。ただそれは我が何とかする」

「口出しして悪かっ、悪かったですギルガメッシュ王」

ギルガメッシュ王は珍しく怒らず許してくれた。自業自得だが肝が冷える思いだった。

「さて、作戦は分かったな?貴様らが作戦の成功のカギだ、絶対に魔王の城に送り込んでみせる。どんなことがあってもだ!あきらめるなよ」






ギルガメッシュ王は俺たちにカツをいれ送り出す。

_____絶対に帰還してみせる。


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