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ウェポンサモナーとスラ子の冒険  作者: どれいく
新たなる戦い~3章
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報告

サーウェスの死、戦争の始まり。内容をまとめるのが大変になってきました。

「・・・報告は以上です」

危険な魔物とも出会うこともなく、無事にエルフの長に報告に帰ってくることが出来た。

エルフ族直伝のクッキーを振舞われる。口当たりがホロホロしてとても美味しい。

お茶のような飲み物を口に含むと、

「やはりダメでしたか・・・」

「ああ」

コバヤシはどんな状況だったか報告する。

サーウェスの遺体は丁重に扱われ故郷に返されるらしい。

幼馴染もいるらしくニナは悲しい顔をしていた。

「これは今回の依頼のお礼です」

「ありがとう」

金貨5枚、随分な報酬だ。

さて、依頼もこなしたので本当にここに来た目的を話すことにする。

「近いうち、落ちた天使達から戦争を仕掛けて来る。・・・だから協力をしてもらいたい」

「はい。ここに来た時渡されたギルガメッシュ王の紹介状にそう書いてありました」

族長エルフは少しだけ微笑むと、

「はい。よろこんでお受けいたします冒険者さん」

・・・!?

やけに言葉じりが軟化したな。

茶化された気分だ。

「ふうん。族長が気に入るなんて珍しいわね」

すると、ニナは意地が悪そうに少し笑うとコバヤシに話す。

そして封書を渡し、ニナにエルフの族長は、

「彼に同行しなさい。ギルガメッシュ王に協力する言付けを伝えるのです」

「わかったわ。コバヤシ、一時的にだけどパーティを組ませてもらうわね」

命令を下すのであった。







夜のとばりが下りて、暗くなる頃。

少し休んでいくように言われたので毛布を掛け、横になる。

・・・色々あったな。

これから戦争が始まるなんて想像も出来なかった。

「わっ!」

「はあ・・・スラ子か?」

「ねえ、覚えてる?私が付いていきたいって言ったこと!」

スラ子は突然来たので少し機嫌が悪かったが、どうせすぐには眠れないので話に付き合ってあげることにした。

「よく恥ずかしいと思わないな・・・」

「む?」

(こういうところはある意味羨ましいな。真似は出来ないが)

スラ子はつらつらと話し始める。

「私たちはパーティなんだよ!1人では行っちゃダメ!誰かに頼ることも覚えなきゃ」

「ああ、悪いとは思ってる」

同じことをカインに言われたな。皆、ホントにお人好しだな。

「手紙、送ってたんだな」

「うん!アリスちゃんと文通してたの」

最近聞いたのだが、スラ子は文通が趣味でアリス以外にもたびたび送っていたようだ。

内容は、別に依頼について書いていたのではなくどんなものに最近ハマッているのかとかこの食べ物が美味しいとかまるで女子会のような内容らしい。

意外とアリスもそういう一面があったのだな。

・・・悪口ではない。

「むう、なにか失礼な事を思ったでしょ!」

「あ。いや」






こうしてスラ子とゆっくり会話をしているうちに気づいたら意識を失った。

「・・・おやすみ」

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