表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウェポンサモナーとスラ子の冒険  作者: どれいく
勇者との出会い~2章
64/115

死者の主

「こいつがここのダンジョンの主か」

サーウェス率いるダンジョン攻略の大規模パーティは、リッチーと呼ばれる死霊召喚を得意とする魔物と相対していた。

「ギギ・・・ギ・・・」

リッチーはギシギシと骨を鳴らしこちらをみる。

かつては生きていたのだろうが、いまや外観を残しているのはその王族に見える貴族服くらいだ。

座っている玉座にはワンドが2本、刺さっている。・・・何か意味があるように見えた。

「術式展開、行きます!」

サーニャ含めた教会から派遣された白魔術師達が冒険者の武器にホーリーをエンチャントする。

「皆、いくぞ!」

「うおおおお!」

「行きます!」

サーウェスが先導し、駆ける。

死者の群れも聖属性のエンチャントされた武器ではひとたまりもない。

「ギギ・・・」

・・・!不意を突き、弓を持った死者がサーニャに矢を放つ。

「そこですな!」

竜族の冒険者は矢を切り落とす。

「ありがとうございます!」

「まだお礼は早いですぞ」

「はい!」

「皆さん、集合詠唱をしましょう。前衛の攻める道を作るんです!」

サーニャは他の白魔術師に言うと、頷く。

集合詠唱とは一人では発動できない白魔術の大術式を発動する方法である。

皆で一斉に術式を展開し大規模の魔術を詠唱する。

「サーニャ達を援護しろ!スケルトンを近寄らせるな!」

サーウェスが冒険者に指示すると、壁のようにサーニャ達、白魔術師を守る。

「魔のものよ、神の裁きにて滅せよ」

「罪を滅ぼす光、連なる救いを与えたまえ」

合唱のように白魔術師達が詠唱を続ける。

「行きます!・・・ジャッジメント・レイ!!」

・・・!

「ギギ・・・!」

リッチーを守るようにスケルトンが盾になり咄嗟に攻撃を防ぐ。

いまの攻撃でスケルトンの大半が消し飛んだようだ。

「いくぞ!」

チャンスだ・・・!とサーウェス率いる上級冒険者は一気かせいに出た。

「ギッ・・・!」

怯えはしていないが、多少はリッチーは驚いているようにみえる。

しかし、

「なっ・・・!?」

玉座に刺さったワンドが光り、再び同じ量のスケルトンが展開された。

やはり何かあのワンドにあるのか・・・?

「どうしますかな?・・・あのワンドに何か仕掛けがあるとは思うのですが」

「ガンナーは・・・向こうに分断されてたな。まいった」

サーウェスは剣を構えなおすと、冒険者に守りに徹するように指示した。

・・・ガンナーに合流出来れば多少はマシになるかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ