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第二百十七話 目覚め

長らくお待たせいたしました。

 暗い


 意識が沈んでいる。


 どこまでも落ちていき、それに抗う気力も起きない。


 もう、このままでいいか? なんて考えが頭をよぎった瞬間。オレは自分の馬鹿さ加減に対する怒りで意識がはっきりした。

 このままでいい? なにが?

 まだまだアールピーナは救えておらず、地球の安全も保障されていない。

 つまりそれは母さんや京香だけではなく、リナやサラにユウタも危険に晒されたままだと言うこと

 それなのにもういい?


 ふざけているのか?


 自分に対する怒りで一気に意識がはっきりした。そうなればもう寝覚めるのは時間の問題。今さっきのあまりにもくだらなさすぎる自分の考えの反省は後回しにしてさっさと起きろッ!






















 自分の頬を殴りつけることで目が覚めたらしい。

 あまりにもあんまりな自分の無様さに怒りを超えて笑えさえしてくる。

 だが今はそんな滑稽な話よりも


「オレの護衛。ご苦労だったな」

「いいえ。主様のご回復。心より喜ばせていただきます」


 このオレが無様に滑稽にダンジョンの中で寝ていた間、ずっと護衛してくれたモンスターをねぎらうことが先だ



《ケイン・マックス》 種族:死霊聖騎士(デスパラディン) 性別:男性 職業:魔法戦士・剣士・騎士長・暗黒騎士長・冥界騎士長・教官 年齢:1

 レベル:1

 魔力:160000

 攻撃力:280000

 魔攻撃:160000

 防御力:360000

 魔防御:280000

 敏捷性:240000

 運:170

《装備》宵闇宿り(ダークネス)()業魔剣(カースソード) 宵闇宿り(ダークネス)()業魔鎧(カースメイル) 業魔の城壁盾 星夜の外套(マント) 暗雲の腕輪 呪怨(じゅおん)の指輪 悪魔の首飾り 悪魔の耳飾り 悪魔の腕輪 悪魔の指輪

《魔法》無属性魔法:中級 闇属性魔法:中級 火属性魔法:中級 雷属性魔法:中級 風属性魔法:中級 水属性魔法:初級

《スキル》魔力操作 気力操作 剣術:(きわみ) 盾術:最上級 鎧術:上級 体術:上級 意思統一 忠誠 月光強化 タウンティング 吸収 リベンジカウンター 生命感知 闇纏(やみまとい) 気闘法 魔闘法 暗黒闘法 竜力 魂喰(ソウル・イーター) 殺戮回復(キルヒーリング) 殺戮進化(キルレベリング) 指揮 鼓舞 一騎駆け 騎乗

《種族固有スキル》眷属創造 眷属強化 死の波動(ネガティブオーラ) 魂器定着(ソウルリボーン) 日光弱体化無効

《特殊スキル》呪福反転(カースドリバーシブル)

《称号》闇の眷属 大樹の加護を受けし者 融合体 生まれ変わりし者 堕ちた女騎士の右腕 限界を超えし者 剣の達人 盾の名人 体術の名人 魔物の敵対者 不死者(アンデッド)の悪夢 ダンジョンの悪夢 不死者の軍勢の一番槍

《信頼度》100%



《プルム》 種族:デモンスライム 性別:無 職業:軟体武芸者・魔術師・魔法拳士・見習い戦士・魔法教師 年齢:1

 レベル:10

 魔力:285000

 攻撃力:150000

 魔攻撃:255000

 防御力:112500

 魔防御:180000

 敏捷性:210000

 運:800

《装備》魔王の宝珠短杖 ミスリルの短槍 魔食(まぐい)の盾

《魔法》無属性魔法:最上級 水属性魔法:(きわみ) 氷属性魔法:(きわみ) 土属性魔法:(きわみ) 風属性魔法:上級 火属性魔法:中級 雷属性魔法:上級 光属性魔法:上級 闇属性魔法:上級

《魔術》水属性魔術:中級 氷属性魔術:初級 土属性魔術:初級

《スキル》魔力操作 気力操作 魔闘法 気闘法 竜力 体術:中級 槍術:初級 杖術:初級 盾術:初級 流麗乱舞 硬質化 部分強化 身体強化 分裂 増殖 結合 膨張 収縮 捕食 吸収 鞭打 無詠唱 魔法威力向上 魔術威力向上 同時詠唱 連結詠唱 複合魔法 教育

《種族固有スキル》物理半減 刺突無効 水属性無効化 痛覚無効 呼吸不要 超速再生 分裂体統率 魔王覇気 万能感知

《称号》大海の眷属 大樹の加護を受けし者 流水と踊る者 氷塊と揺蕩う者 泥土と戯れる者 野心家 演武闘家 槍の経験者 杖の経験者 盾の経験者 拳の玄人 器用貧乏 ダンジョンの悪夢 魔法を教える者

《信頼度》100%



 また成長している。うん大変すばらしいことだ

 特にケインはまた進化してくれている。見たところオレがこの洞窟で戦った女教皇を護っていたアンデッドと同種になっているらしい。

 見た目の変化はそこまでない。黒い鎧をまとった顔色の悪い騎士のままだ。だがその所作の一つ一つが洗練されているし、堂に入っている。まさに「騎士」といった印象だ

 特に印象的なのはその剣と鎧。

「なんか、とんでもなくえげつない雰囲気だな…」

「どうやらこれらは今までの積み重ねが反映されたようです」

 ケインの言う通り



宵闇宿り(ダークネス)()業魔剣(カースソード)』・・・神話級装備品。幾度の戦場を生き抜き、幾千幾万の敵を打倒し、数多の剣を吸収し己の剣とし続けた死霊騎士が己の限界を超えた存在に至りし時に発現する剣。これまでの吸収してきた剣を依り代にこれまで打倒してきた敵の怨念を押し固めた呪いと怨嗟の剣。闇属性魔法を完全無効化し、闇属性魔術と接触した際にその魔術に込められた魔力を吸収し、装備者に還元する。闇属性の魔力を付与された際に攻撃力を倍増させる。



宵闇宿り(ダークネス)()業魔鎧(カースメイル)』・・・神話級装備品。幾度の戦場を生き抜き、幾千幾万の敵を打倒し、数多の鎧を吸収し己の鎧とし続けた死霊騎士が己の限界を超えた存在に至りし時に発現する鎧。これまでの吸収してきた鎧を依り代にこれまで打倒してきた敵の怨念を押し固めた呪いと怨嗟の鎧。闇属性魔法を完全無効化し、闇属性魔術と接触した際にその魔術に込められた魔力を吸収し、装備者に還元する。闇属性以外の魔力が接触した際に吸収し、闇属性の魔力に変換してから装備者に付与する。



 全然違うものになっている。

 コレ、どっからどう見ても魔剣と魔鎧だよな。これもケインの特殊スキルで聖剣とかになるのか?

 しかし、こうなるならもっとたくさんの件や鎧をケインに吸収させるべきだったか? まさかこうなるとは思わず、失敗作や頑丈さだけしか取り柄がない試作品などしか吸収させていないんだよな…

 でも…

「よくここまで強くなってくれた。これからも期待してるぜ。ケイン」

「はい」

 まずはこれだよな



 つぎにプルム。

 こっちは進化はしてない。だがレベルは上がっているし、ステータスもその分上昇している。

 やはり職業的にも前線で敵を数多く倒すよりも後方で味方の支援や後輩の育成などに力を入れてるからだろうか?

 だがそんな奴がいてくれるから組織が回るんだ。きっとコイツの指導を受けた奴なら立派な戦力になってくれるはずだ。

「楽しみだな。プルム」

 オレの言葉にプルムはプルプルとかわいらしく震え、忙しなく辺りを這いずり回っている。

 かわいい





















 回復完了。

 ダメージはもとより魔力や気力も十分回復できた。

 その間暇だったこともあるのでケインとプルムに最近の状況を聞いた。きっと今まで通りに訓練でもしてるのかと思ってたら


「…は?」


 理解できない

 コイツ、今なんて言った?


「ですから主殿の指示を聞いて我ら一同はダンジョンの攻略に励み、数多くのダンジョンコアを破壊しました。今は新たに解放した土地が再びダンジョンにならないように見回りをしています」


 ケインがさも当然のように飛んでもないことを言っている。どうやら聞き間違いではなかったらしい。だが指示? オレがいつそんな指示を出した?

 そんな指示は年単位で出してない。そのはずだと思った瞬間に頭をよぎった。

 そうあれはオレが港町での依頼で腐っていた海域を蘇らせようとしていた時に聞こえていた





『緊急事態に際し、個体名「タイチ・マツダ」の承認が得られたことを確認。これより一時的処置として個体名「タイチ・マツダ」が過剰保有していたアルファメスを一気に開放します。

 ―――――――――――完了しました。過剰保有分の放出完了に伴い、不足分が発生。個体名「タイチ・マツダ』の配下のモンスターを強制操作。周囲に存在するダンジョンコアの破壊とそれに伴うアルファメスの解放を個体名「タイチ・マツダ」に収束し、放出します』



『なお、これまで個体名「タイチ・マツダ」がアルファメスを分け与えた存在に余剰分のアルファメスを確認。直ちに回収及び放出を開始します』



 ――感謝、そしてご武運を



『ダンジョンコアの破壊を確認。コア破壊の貢献したモンスターへの分配は最小限に、それ以外のアルファメスを徴収。即時解放』



『モンスター進化に際する戦力低下を確認。一部モンスターの保有する種族固有スキル『眷属創造』の権能を強制発動。失われる戦力の補充及び想定される損失の補填開始』



『周囲に獣人族の探索の痕跡無しを確認。モンスターの能力の制限を解除、進行範囲の修正。――完了。当初目的量よりも大量のアルファメス獲得を推定。余剰分のアルファメスの有効活用法模索。及び進化候補のリストアップ開始』



『緊急事態発生。個体名「タイチ・マツダ」の配下のモンスター、個体名「サリー」に特殊進化が発生。しかし必要な条件の欠如を確認。余剰分のアルファメスで補填。――――完了。特殊進化に伴い、装備している武装の進化実行。―――――失敗しました。失敗に伴い個体名「サリー」の所有していた装備が複数破損を確認。戦闘力の大幅ダウンを確認』



『個体名「タイチ・マツダ」のストレージに保有されている武装による代用が可能。ストレージの権能を矯正拡張発動させ、個体名「サリー」の武装の補填を開始。――完了』



『緊急事態発生。個体名「タイチ・マツダ」のストレージが破損しました。数多くの財宝と優れた武装の保護のため余剰分のアルファメスを総導入。―――不足しています。世界再生に必要な分から搾取して補填。――――成功しました』



『世界再生に必要なアルファメスの不足を確認。直ちにダンジョンコアの破壊よる補填。――――――想定外の事態発生。獣人族近隣住民の祈りによるアルファメス発生効率が向上しました。当初の予定よりも上質なアルファメスの生成に成功。不足分の補填が可能になりました』



『準備完了。これより海域再生を開始』



『成功しました』





 確かこうだった。

 つまりあの時にモンスター達は森へ打って出て、それ相応に手柄を立てたわけだ。これはまた森に言ってモンスター達の状況を確認すべきだな

 オレは二人の様子を見ながら決意した。



 なんて一幕もあったがとりあえず休息は終わった。

 さて、では続きを再開と重いケインとプルムを連れて洞窟の奥地へと進んだ。


 不気味なほどに静かだ。

 いくら探知系の魔法を展開させようと何も引っかからず、ただ暗い空間が広がっているだけ

 魔物もいなければ罠すらない。

 もしかして何か別の策でもあるのかと心配にもなるがここで退き返しても何もならない。

 恐怖や警戒心で喉が渇いてくるがそれを無視して一歩。また一歩と進んでいく



 やがて通路を抜けたのか開けた場所に着いた。

 特に何かあるわけでもなく、ただ薄暗い空間が延々と広がっているだけ

 かに思えたが


「まぁ、そうだよな」

「何が来るんですかね?」

 予想通りというかなんというか、来るな

 魔力を感知したのと同時に魔法陣が展開。おそらく転移の魔法だ

 魔法で何かがやってきた。

 その正体というのが



蟲人(インセクトノイド) LV4000』



 ビードと同じ、いやその上位種であろう魔物だった

 ヒトの特徴を持った昆虫。いや、昆虫の要素を持った人と表現すべきだろうか。

 一見すれば腰巻きだけを身に着けた半裸の男性が素手でこちらを見つめているだけ

 だが



「ようこそ侵入者。我らの故郷にして我が母の体内を随分荒らしてくれるじゃないか」

「おやおや。ずいぶん人間らしい挨拶ができるじゃないか。魔物、いや化け物め」

 隠しきれてねぇぞ? その煮えたぎるような敵意と殺意


 隠しきれない。いや、隠すつもりもないのであろう敵意と殺意を向けてくる敵にオレはわざと怒らせるつもりで言葉を紡いだ。

 すると奴の目が変わった。

 目の色が変わったとかそんなレベルではない。人間と同じ目だったはずだがいきなり昆虫の複眼に変わった。


 目が変わったことを皮切りに全身が変貌する。

 人間のようだった肌を覆うように甲殻が形成され、無手だったはずなのにいつの間にか双剣が握られている。カブトムシとクワガタを合わせて人型にしたような角も出来てまるで特撮ヒーローの変身シーンのようだが

「わざわざ待ってやると思ったか?」

 そんな呑気じゃないよ?


 一瞬で間合いを詰めてクリムゾンで斬りかかる。わざわざ接近戦を選んだのはより近くで見ることでより多くの情報が得られるからだ。

 より近くで見ることで分かる。コイツの甲殻、アダマンタイトと似ているけど違う性質を持っている。つまり物理攻撃は効果が薄い。

 ならば

「『インフェルノフレア』」

 クリムゾンとは別に魔法攻撃も仕掛けた。その両方が奴に命中した。が


「まぁ、こんなんで倒されるわけがないか…」

「そうでもないぞ? よもやこんな一瞬で火傷を負わされると思わなんだ」

 もうすっかり変身が完了したらしい変身ヒーロー君の言葉は嘘だな。その自慢の甲殻にはどこにも火傷らしき箇所が見当たらない。

 そしてお返しだと言わんばかりに変身ヒーローがその双剣で斬りかかってきた。


「『アダマンキャッスル』」

 土属性の防御魔法で変身ヒーローの攻撃をいったん防ぎ、一歩下がった。双剣の距離ではなくオレの、戦斧の距離にするためだ

 オレの防御を切り崩してきたならすぐにその脳天にクリムゾンを振り下ろしてやると思っていたが


「そこまで馬鹿でもないか」

 足元に光る魔法陣から慌てて離れる。

 変身ヒーローがやってきた魔法陣と似てるからおそらく転移系。オレを防御魔法の外に転移させてから強襲するのかと思ったが、違う。


「何か来るね」

 さてさて鬼が出るか蛇が出るか



蟻人(アントノイド) LV2000』



 アリが出てきた。

 変身ヒーローの下位種族であろうか。こちらは全体の印象としては昆虫としても特徴が強く、顔に至ってはアリのままだった。

 しかし手だけは人間そのままでハンマーと盾が握られている。

 なるほど。つまり変身ヒーローも配下がいてそいつの手も借りるつもりなのだろう。が、

「ケイン。プルム」

 レベル的にはかなり心配ではあるけど


「任せる。全力で倒せ」


 信じるとするか。オレのモンスター達の強さを

次回更新も多分これくらいの期間が開くと思います。気長に待ってもらえますと幸いです

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