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第十八話 実戦と出会い

「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

 オレは全身をひねって渾身の力を込めた斧を振るった。

 オレの振るった斧は寸分の狂いもなくオレと変わらないくらいの背丈と人間に近い骨格を持ったブタ。いわゆる「オーク」の脳天をカチ割った。

 断末魔の声を上げて崩れ落ちる仲間を見たほかのオークも逃げだし、戦闘が終わった。

 大きく息を吐いて吸い込む。肩で息をしていると



『レベルアップしました』



 また聞こえた。今日だけでも7回ほどは聞いた。

 その結果が



《松田太一》種族:人間 性別:男 職業:戦士・魔法使い・格闘家 年齢:24歳

       レベル:75 魔力:214 攻撃力:283 魔攻撃:179 防御力:217 魔防御:266 敏捷:221 運:87

《装備》白銀のバトルアックス 上質な鋼の剣鉈 盾籠手 アダマンタイトの鎖帷子 白銀の軽鎧 アダマンタイトの兜 癒しの肌着 鋼糸のズボン 革のベルト サバイバルハードシューズ 上質な下着 風のイヤリング

《魔法》水属性魔法:中級 土属性魔法:中級 火属性魔法:中級 無属性魔法:中級

《スキル》斧術:上級 体術:中級 剣術:中級 杖術:初級 瞑想 索敵 気配探知 潜伏 気配隠遁 魔力操作 気力操作 上級鑑定 アイテムボックス 超感覚 詠唱破棄

《ユニークスキル》健康体

《称号》絶望に(あらが)いし者 豪運の持ち主 熟練の斧使い 修行者 求道者



 ステータスがメキメキと伸びている。

 しかもこの数値はただ伸びているわけではなく明らかにオレの身体能力が上昇してるんだ。現に

「斧が大分軽くなったな…」

 別に今までだって重いと思ってはいなかった。一年間の訓練のおかげで長時間もって、振り回しても大丈夫なほどになってはいた。

 だが今では明らかに変わった。

 これまでは頼もしい重みだと感じてはいたが今感じる重量感はおよそ半分ほどだ。ステータスの数値から察してもオレの腕力がだいたい倍くらいになったのだろう


 数回素振りしても感覚が全然違う。

 斧が軽くなった。いや、オレの力が強くなったから威力もその分上昇し、疲れにくくなっている

 風切り音もより大きく鋭くなった。

 物は試しと今までで一番太い樹に叩き付けてみると半ばまで斬れた。しかもこれ、何の強化もしていない素の状態で、だ。

 これで魔法や気力で身体強化をすればきっと容易く両断できただろう。試しに斧が半ばめり込んだこの状態で気力による身体強化を施してから引き抜いてみた。


 スポン


 と間の抜けた音が聞こえそうなほどあっさりと抜けた。

 念のためにこの状態のまま違う個所から斬ってみると両断できた。


 強くなっている。

 そうハッキリと実感できた。思わず頬が緩んでしまっているがそれでもすぐに引き締められた。だって



『トレント LV64』



 ここは戦場。敵は掃いて捨てるほどいて、いつまでも気を抜いているようではすぐに殺されるからだ



『ォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』

 トレントが咆哮を上げてこちらに枝を叩き付けようとしている。身体強化を施している状態だったオレは自分に当たりそうな枝だけを回避しつつ、気力を練った。

 気力を練りつつ脚は踏み出し、トレントとの間合いを詰める。

 回避。時折こちらに振り下ろされる枝を斧で斬り裂きつつ近づくオレだったが


「ガァッ!?」

 突然の痛みに混乱した。

 見るとトレントの根が地面から突き出て、オレの腹を突き刺していた。

 あぁ、なるほど。上からの攻撃に慣れさせて獲物を自分の近くに来させてから根で突き刺す。無駄のない作戦。いや、この戦場を生き抜く過程で身に着けた戦術。生存戦術。というべきか?

 突き刺さったところからじんわりと温かく濡れていくのを感じた。おそらく鎖帷子を貫通してるんだ。やはり軽鎧では足りなかったらしい。いや、オレの立ち回りが甘かった

 反省すべき点は数多くあるが今はわきに置いておいて


「フンッ!」

 剣鉈で刺さった根を斬った。

 ホントならこのまま距離を開けて刺さった根を抜いて治療したい。でも目の前の敵を倒さない限り、そんな暇は与えてくれない。

 だから


「このまま押し通すッ! 【斬撃】ッ!」

 文字通り斬撃の威力を上げる闘技を使って周囲の枝屋根を斬り裂き、逃げたいと振るえる足を、下がろうとする腰を叱咤して踏み込む。

 一歩踏み込むたびにトレントが叫び声を上げながらこちらに猛烈な攻撃を繰り出しているがそれでもオレは踏み出し続け


「ここだッ! 【パワースラッシュ】ッ!」

 ついに間合いに入ったオレは今の自分に放てる最大火力をお見舞いした。

 先ほどの斬撃の上位技。特に威力が高い闘技を食らったトレントは断末魔の声を上げて切り倒された。



 呼吸を整える。

 つい先ほどトレントを切り倒すことでできた切り株に腰かけて息を大きく吸って吐く。

 瞳を閉じて少しでも魔力や気力の回復に努めるとともに集中していく。もちろん周囲の警戒もおろそかにできないので回復は遅々として進まないがそれでも少しずつ回復できている。

 瞑想しつつ思い返されるのはこのトレントを含めたきょうの闘争の内容。



 最初のゴブリンたちの闘争で悔しさと負けん気に火が付いたオレは周囲を探索して猪のような魔物『ファングボア』だった。

 自分の身体よりも大きな岩をも砕く牙と突進力が武器の魔物。もちろん猪、豚の仲間、というか原種だからか鼻が利くようでオレの事を匂いで察知したようで間髪入れずに突進してきた時は驚いたし、その突進でへし折られた大木に岩石の類を見て冷や汗が出た。

 しかし、突進が主力武器(メインウェポン)のイノシシ…。う~む。今思い返しても


「やっててよかった。モンスターハ〇ター」


 一狩り行こうぜ。のフレーズで有名だった某国民的アクションハンティングゲーム。そこの序盤の敵とほとんど同じ動きだった。つまり何度も討伐してきたモンスターの動きだったからゲームと現実の違いで多少は戸惑うところもあったけど割とすぐに冷静になれた。


 突進をギリギリまで引き付けて躱す。

 ゲームと違って回転回避してる間は無敵状態なんてなるわけではないからほんの少しも掠らせるわけにもいかないし、回避が早すぎると相手に感づかれるし、遅すぎたらあの突進をまともに喰らう。そう考えただけで足が震えた

 そんな自分の足に喝を入れて数回奴の突進を躱すことでタイミングとその後の行動のシミュレーションをしてから行動を起こした。


 ファングボアの突進を紙一重で躱してから斧で足を斬る。最初の一撃で切断でもできれば文句なしではあったけど残念ながらうまくはいかなかった。相手が全力で走っているからかそれともオレが思いのほかビビってたのか多少の傷をつけることで精いっぱいだった。

 その後、同じ行動の繰り返しでやがて突進ができなくなったファンゴボアの首を斬り落として討伐完了した。



「このファングボアでの反省点は行動を起こすまでが長すぎたところか?」

 慎重。そう言ってしまえばそれまでの話ではある。ゲームではなく、リアルの生存競争。殺し合いなんだからいくら慎重に丁寧に不安要素を潰しても不足はあっても過剰はないんだから

 でもそれでも今思い返せば観察している間。攻撃するタイミングは何度もあったんだからそれを生かせればもっと消耗少なく手短に終わらせられたかもしれない。

 それが反省点かな?



 ファングボアの次にオレが戦ったのはクマの魔物だった。クマの魔物と言えばオレがこの世界にやってきた初日の魔物『アシュラグリズリー』とは違って北海道のドキュメンタリー番組で紹介されたヒグマに近い体格を持つ茶色のクマ。特徴的なのはその腕で肘から先がいかにも頑丈そうな甲殻で覆われている。うん


「お前、絶対にアオ〇ラシだろッ!」


 叫んだオレは絶対に悪くないと思うんだ。

 さっきのファングボアと良いオレは異世界ではなくてゲームの世界に来たのかと疑問に思う。あのモンスターと違って全体に青くはないし、姿形もあのモンスターとは違ってはいる。だがそれでもあの腕の甲殻のデザインはそっくりなんだよな…


 そんなアオ〇ラシモドキ、鑑定結果によれば『マーダーベア』と表記された魔物の戦い方は甲殻に覆われた腕を勢い良く振り回すと言うものでこれまた某国民的アクションハンティングゲームの序盤ボスと同じような動きだった。

 その威力はすさまじく、爪先が触れただけで岩が抉れ、抉られた岩石が礫になってこちらに襲い掛かってきた時には驚かされた。腕の甲殻も余程堅いようで樹木くらいなら一撃でへし折っているし、木々や岩石をいくら粉砕しても全く勢いが衰えずこちらに振り回してきたのは冷や汗が出た。怖い


 しかし、怖いからこそよく見る。

 自分を容易に殺させる力だからこそよく見る。殺されたくないからこそその力を知るために集中力を極限にまで高めてよく見る。


 甲殻の形

 指先の動き

 攻撃の軌道

 よく繰り出される攻撃の角度とそのモーション


 よく見てよく知れた。

 そうしていくにつれてだんだん冷静になっていき、ついに攻撃に移れた。


 腰をひねって、さぁ次の攻撃を繰り出してきたその瞬間のタイミングに合わせて斧を振るう。

 狙いは手首

 オレの攻撃はもちろん相手の攻撃のカウンターにもなって余計にダメージを与えられた。というかこの一撃で攻撃しようとしていた右腕の甲殻にヒビを入れることができた。

 自慢だったであろう甲殻にヒビを入れられてひるんだクマ。そのために屈んでくれたおかげで狙いやすくなった脳天に斧を振るった。

 流石にこの一撃では仕留められなかった。でも確かにダメージは与えられたからそのまま勢いに任せて斧を振るった。



 さて、そんなマーダーベアとの戦闘での反省点。それは…

「勢いに任せすぎたな…」

 今思い返せばホントに勢い任せ、反撃された時の備えとか、漁夫の利を狙ってきた割込みとかが入ってきたらタダでは済まなかった。

「後者はどうすることもできないが前者は何とかしないとな…」

 後者。漁夫の利を狙う団参者の介入。これはオレ一人では対策のしようがない。いくら何でも手が足りないからな

 だが前者。反撃された時の備え。これは対策できる。というか出来ないといけない。いつまでも勢い任せの戦い方が通じるはずもないんだから痛い目に合わないうちに何か対策を練らねば…



 マーダーベアをアイテムボックスに収納すると血の匂いに誘われたのかオオカミの群れがやってきた。鑑定すると『ハンティングウルフ』と出た。

 灰色の毛皮を持ち、集団でこちらに襲い掛かってくるオオカミたちにオレは応戦する。だが大ぶりな斧では対処できるのは一匹か二匹が限度。それ以上には対処できなかった。

 結局オレは片手で斧を持ち、もう片手で剣鉈。そして蹴り中心の体術でオオカミの群れを相手取った。


 斧の一撃で両断しつつ剣鉈で反対側をけん制。懐に入ってきたら蹴りや頭突きである程度の距離を開ける。斧や剣鉈で対処できるようにするために

 狼の群れもまるで群れが一つの生き物のようにうごめき、少しでも気を抜くとあっという間に攻め込まれてしまう。

 今この時でも鎧や鎖帷子のおかげで傷こそはできてないがそれでもきっとアザになっているであろう一撃をもらったりはした。いや、尻尾がまるで鈍器のようになるなんて思わないって普通は…


 斧で両断し、剣鉈でカチ割る。頭突きした時に顔触れ茸に感触からそれなりに堅いであろう毛皮を問答無用で叩き割る。そんなやり方でオオカミたちが撤退していくまでに何体も討伐していた。

 もうこの時には鎧や鎖帷子の隙間をついて切り傷に刺し傷が多数あり、少なくない血が出ていた。



 あとで鎧を脱いで確かめてみるとやはりアザもあったし、生き残りはしたけどかなりギリギリではあったと思う。特に

「この首の傷はな…」

 楠治をさすると生暖かい血が手のひらに伝わってくる。

 もう少し深ければ動脈に届き得たであろう首の傷は長時間斧を片腕で振り回したせいで動きが鈍くなったせいだと思っている。


 そんなわけで今思い返しても反省すべき点が多すぎる。

「まずは攻撃手段が少なすぎるな。オレ…」

 魔法は使えるように放って入る。だがそれも乱戦時には使えないし、そもそも詠唱しないといけないから死に物狂いで戦ってるときに間違えずに詠唱すること自体が難しい。

 せめて意識してからタイムラグなしで発動できる。つまり「無詠唱」を体得できるまであまり使える手札とは言えない。

 次に

「身軽さよりも防御力を優先した方がいいな」

 もうこの時点で結構ボロボロのボコボコ。

 防御よりも回避。連戦した時や移動の際に体力を多く維持できるから鎖帷子の上に軽鎧を纏っていたがそれでこれほどダメージをもらっているのだからもっと防御力のある鎧に変えた方がいいな

「それかオレがもっと回避できる技術を身に着けるか。か…」

 斧、それも重量のある戦斧である以上。その威力を生かすためにはどうしても動きを止める必要があって、その際の隙を付かれることが多くあった。

 そもそも回避重視の軽戦士と重量のある戦斧とでは相性が良くなかったんだな。やはりどうしてもどちらかを変える必要がある。

 先生と相談しなくちゃ…



「そして次にオークと出会っていまに至ってるんだよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 オレは()()()()()()()()()()()()()()()()。ホント、誰だ? 魔物じゃないな。殺気もないし、こちらに気配を隠そうともしていない。


 オレの言葉に返事はない。

 それでも気配で驚いていることはわかる。

 オレはあえて、ゆっくりと振り返った。

 その先にいたのは




 牛の角を持ったとんでもないグラマラス美人だった。しかもやけに軽装備で



「いや、ホントに誰だよ」

 予想外にもほどがあるから混乱している。

 念のために先生が暮れたポーションを呑んで止血と魔力回復に努めている。

 だから傍から見れば切り株に腰かけた半裸でポーションを呑んでいる男のオレとグラマラス美人が見つめ合っている状況になっている。

 うん。意味が分からない


 改めてじっくりと相手を見る。

 頭のてっぺんから見ているとやはりまず目につくのは角。ちょうどこめかみより少し上くらいから生えているであろう牛の角。短いがめん棒や警棒くらいの太さはありそうな角が栗毛色の髪から伸びていた。

 顔は、うん。文句なしに美人だ。

 目元がキリッと引き締まっていて眉間にしわが寄せられているが目鼻立ちは整っていて日本に射たらただそこにいるだけで注目を集めるであろう位には美人だ。

 そしてグラマラスである。

 スタイル抜群なんだ。

 まず注目してしまうのはその胸部装甲。ホント、何ナノその大きさ。オレ、初めて見たよ。リアルで大玉なスイカほどもあるなんて

 いくら軽装と言ってもそれなりの鎧は着てるがそれでも全く隠れてもいない。流石に全体的なスタイルはわからないがそれでもグラビアアイドルが裸足で逃げだすくらいにはスタイルに富んでいるのはわかる

 つまり顔とスタイル、そして印象で言えば『メチャクチャ美人なのにメチャクチャお堅い女上司』といった印象。


 次に装備。軽装だ

 革製だろうか。オレが着てるような金属鎧ではない鎧を着ている。だがそのデザインは少々、いやかなり奇抜だ。

 その、胸部装甲の()()を抑えるためかやけに体に巻き付くようなデザインになっていてまるでボンテージのようで妙にエロい。これで鎧の下に何も着ていないのならもう頭おかしいレベルの格好だがちゃんと服を着ている。うん。鎖帷子を着ていない。

 あんな軽装で大丈夫なのか?

 いや、言うほど軽装でもないか。特に肩が

 もう肩パッドとか肩当とかいうレベルじゃない。まるで両肩にそれぞれ盾を装備しているような状態だ。ほかの防御力は低そうなのに肩だけやたら堅牢そうに守っていてかなり不思議な防具だ。

 しかも頭を護っているのは兜じゃない。額当てだ。オレがこの世界にやってきた時に女神さまからもらった装備にもあった額当て。それ以外に頭を護るものがないんだから余計に防御力が低いだろう

 だがその鎧には明らかに使い込まれているであろう細かい修繕跡らしきものや傷があった。きっと潜り抜けてきた死線の数はオレよりも上なんだろうな


 そして武器。

 オレの戦斧と似た武器。戦斧に槍を組み合わせた武器で確かハルバードというんだったか? そのハルバードにハンマーも組み合わせている。

 斬る斧と突く槍に殴るハンマーが組み合わさっていてどんな攻撃でもできる武器とでもいうのだろうか。とにかく不思議な武器だ

 しかも彼女はその武器を使いこなせている。その証拠に


 ポチャン


 といまだに見つめ合っているオレたち二人の間に明瞭に響いた音。その正体は()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 斧にも槍にもハンマーにもおそらくは魔物であろう血がついている。しかもついている血の方向性とでも言うべきかよく見ればただ濡れているわけではなくてそれぞれの武器を十全に使いこなせているからこその濡れ方だと思う。

 槍で突いただけ

 斧で斬っただけ

 ハンマーで叩き潰しただけではこんな濡れ方はしないだろう。

 斧、槍、ハンマーそれぞれを十全に使いこなし、斬って、突いて、殴ったからこその血の付き方だと思うんだ。



 さて、ここまで観察している間にもオレが飲んだポーションが順調に傷を癒してくれていて、魔力もほどじょどに回復してくれてはいる。

 だが正直この先どうすべきかわからない。

 ヒトだ。

 この世界にやってきて先生以外では初めてのヒト。それも多分現地人だ

 見たところ種族は獣人といったところか? ファンタジーではおなじみの種族。エルフやドワーフに並んで定番の種族の獣人。そう思うとテンションも上がるがここで無暗に彼女を刺激してしまえばせっかく会えた獣人の女性と戦うことにもなりかねない。

 魔物ならともかく人と呼べる存在を斬るのはさすがに嫌悪感がある。

 出来れば友好的でありたいし、まずは敵意がないことをわかってもらう必要があるな

 と、なれば…



「な、なにをしてるんですかッ?」

 警戒心がさらに引き上がったのかこちらに武器を構えながら言う彼女を落ち着けるように敢えて()()()()()()()()()()()()()

 手に持った戦斧を彼女とオレのちょうど中間あたりに投げた。


 ガチャンと音を立てて血に堕ちる武器に唖然としている様子の彼女にオレは「降参」の意味が伝わるように両手を頭の位置まで上げなら言う



「戦うつもりはない」



 伝わってくれ

 受け取ってくれ牛娘。

 オレは出来ればお前の敵ではない。敵でありたくないんだ

 オレは祈るような気持ちで相手の反応を窺った。

初対面の人とあいさつするときはいつも緊張してしまいます。そんな自分はコミュ障なのだろうかと思ううp主です。

狩りにも命を狙う魔物が多くいる森の中で武器を手放し話し合いを求める主人公の思いは通じるのか

次回をお楽しみに

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