第一攻略 女神との出会い
新作です。楽しんでもらえるとうれしいです
では、どうぞ
「………」
此処は病室、そこに一人の男の子が眠っていた。周りには心電図や呼吸機械などがあり、普通の状態ではなかった
「……」
「残念ですが、息子さんはもう」
「……」
「安楽死させます」
「お願いします」
「……」
一人の男の子が人生を終えた
「…ここは」
その男の子が目を覚ますと、何もない白い空間にいた
「…なんでここに」
「それはあなたが死んだからですよ」
視線を向けると、白い服を着た女の人が立っていた
「貴方は?」
「私は女神様です」
「女神様?」
「はい…貴方は現世で安楽死つまり死んだのです」
「死んだ…そうなんですか」
「随分と落ち着いていますね」
「はい、不治の病に侵され、長く生きられないことはしっていましたので…けど」
「けど」
「俺はまだ16年しか生きられなかった。もう少し生きたかったです」
「……」
「いろんな人と会話したり、遊んだりしたかったりしたかった。それだけが心残りです」
「出来ますよ」
「えっ!!」
「異世界転生って知ってます?」
「はい…本やゲームで知っています」
「なら、話は早いですね。貴方にはこれから異世界に行ってもらいます」
「異世界?」
「ただの異世界ではありません。魔法や剣のファンタジー世界ですが、あべこべの世界なのです」
「あべこべ世界?」
「はい、男女の比率が男性が1女子が100の世界なのです。その世界では男性の出産率はすごく少ないのです」
「えっ?そんな世界にいくのですか」
「はい…もちろんタダでとは言いません。その世界の言葉や文字がわかるようにします。あと身体能力と上げておきます。そして最後にこれを」
そういうと女神が手を翳すと、何もない所から一冊の白い本が出てきた
「これは?」
それを取る男の子
「それは…攻略本です」
「攻略本?」
「それを使ってバットエンドをハッピーエンドに変えてください」
「バットエンドをハッピーエンドに?」
「貴方はそういうの好きでしょう」
「はい…けど一体なにを」
「それは向こうに着いた時にその本に書かれています。それを見てください」
「けど…なんで俺にこれを」
「貴方にはそれを使えるだけの力があるのです」
「そんなこと言われても、あんまり自覚が…」
「いずれわかります…では始めますよ」
「始める?」
「貴方を異世界に送るのです」
「今!!」
「はい…では始めます」
そういうと、男の子が立っている場所に魔法陣が出現した
「な、何だこれ」
「転送の前に名前を教えてくれませんか」
「名前ですか?」
「はい!」
「宮田優斗です」
「では、行くのです。宮田優斗!!異世界転送」
次の瞬間、意識が途絶えた
「……」
宮田がいた場所には誰もいなかった
「どうやら、無事転送したようじゃな」
宮田がいた場所と違う所に魔法陣が現れ、白い服をきた老人が現れた
「はい」
「しかし、お主があそこまであの子に手を貸すとはな…」
「当然のことをしたまでです」
「あの子がお気に入りだからか…それとも、償いのつもりか」
「……」
「そんなに睨まんでもいい。しかし大丈夫じゃろうか」
「大丈夫です」
「…随分と自信があるようじゃな。まあ、じっくり見させてもらうとするか」
「……」
そういうと、二人はその場所から消えた