不可解な現実

第八話～教育～

北山は高校の最寄り駅『雀谷（すずめだに）駅』から、麻雀線に乗って、自宅に帰るところだった

。

麻雀線というのは、始点の麻倉（あさくら）駅から終点の雀谷駅の頭文字をとって付けた名前である。

北山は、麻倉駅に住んでいるため、毎日始点から終点まで３０分かけて登下校している。

北山が三号車二番目扉の真横の席に座っていると、学帽をかぶった小学生と思われる二人組が歌いながら乗ってきた。

Ａ

「ぼーくらはみんなー　いーきているー」

Ｂ

「いきーているから」

Ａ＆Ｂ

「つらいんだー」

北山

「ちょｗｗｗどういう教育受けてんだよｗｗｗ英才教育過ぎんだろｗｗｗ」