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第七十四話~罰ゲーム~
北山
「なぁ、いいじゃん」
南
「やだよ! もう!」
北山
「なぁ」
南
「集中して勉強しなよ! もう! 次やったら罰ゲームね!」
北山
「えー、いいじゃん」
南
「もう! 罰ゲームだよ! 目、瞑って!」
南は北山の頬に優しくキスをする。
北山
「え?……」
南
「はい! 勉強しよ!」
北山
「うん」
北山
「って夢見たんだけど、もうマジ最高だった」
白川
「なんだよ、それマジうらやましすぎるぜ!!!!」
西園寺
「……破廉恥です!!」
北山・白川
「え?」
北山
「わりぃわりぃ、そんな怒るなって。西園寺がそんな怒ると思わなかった。ごめん、ごめん」
西園寺
「い、いや、怒ったわけじゃ……ちょっとトイレ行ってきます」
西園寺は教室を出て行った。
北山
「なんで、あいつ、あんなに怒ったんだ? 珍しい……」
白川
「さぁ? 今日の朝飯がメロンパンじゃなかったからじゃね?」
北山
「馬鹿。あいつはお前みたいにキレる若者じゃねぇんだよ。悪いことしちまったな」