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第七話~クイズ~
北山
「2+2は?」
東条
「4!」
北山
「じゃあ、4+4は?」
東条
「8!」
北山
「なら、8+8は?」
東条
「えっと、16!」
北山
「じゃあ、16+16は?」
東条
「うーん、32!」
北山
「では、12と5の間で適当な数字を言ってみ」
東条
「適当に?」
北山
「うん」
東条
「えー…7!」
北山
「ほら、言ったろ?」
西園寺
「すごいですね。ほら」
そう言うと、西園寺は紙切れを東条に差し出した。
その紙には、大きな黒字で『7』と書かれていた。
北山
「ちょっとしたマジックだよ」
西園寺
「なるほど、計算を連続させた後で、二つの数字を見せると、勝手に脳で計算してしまうんですね」
東条
「すっごーい! なにこれえええ!」
北山
「面白ぇだろ? おっ、よう、白川」
白川
「おう」
北山
「あのさ、2+2は?」
白川
「は?」
北山
「いいから」
白川
「なんだよ。えっと、4だろ」
北山
「なら、4+4は?」
白川
「えー。8か」
北山
「じゃあ、8+8は?」
白川
「むずいな、結構。えっと…じゅう…ろく、だな」
北山
「じゃあ、16+16は?」
白川
「二桁の足し算とか出来るかよ、ばーかwww」
北山
「お前じゃ話にならん」