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第六十二話~否定~
昼休みの教室。
北山
「だいたい正しいことを正しい相手に言うと否定されんだよな」
西園寺
「どういうことですか?」
北山
「西園寺はホント真面目だよなー」
西園寺
「いやーそんなことないですよ」
北山
「ほら、こんな風にな」
西園寺
「いや、そんな……」
北山
「ちょうどいいとこにきた。見てろ」
南と中瀬と東条が昼食のパンを買って、教室に戻ってきた。
北山
「中瀬、お前マジで厨二だよな」
中瀬
「馬鹿をいうな。その言葉そっくり返してくれる」
北山
「南さん」
南
「え?」
北山
「か、かわいいよな、南さんって」
南
「そ、そんなことないよー」
北山
「ほらな?」
西園寺
「たしかに」
東条
「二人にやったなら、ぼくにもやってよー。ねー」
北山
「お前、ホントに変態だよな」
東条
「えへへー、そんなことないよー、ぐふふ」
西園寺
「喜んでますよ」
北山
「なんでも、例外はあんだよ」