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第五十一話~納涼祭4~

鳥居をくぐると、境内まで続く石床の両脇に出店が並んでいた。


焼きそば、たこやき、綿菓子屋、金魚すくい、お面屋、的屋などなど。


夕日が落ちかけると共に、それぞれの屋台の提灯の明かりが柔らかく灯り始める。


白川

「うわっ、お面屋じゃん! なっつかしー! ラッキーマンじゃん!」

東条

「ホントだー! ヤバイーマンだ! こっちは変態仮面!」

北山

「え? そんな反社会的なヒーローいたか?」


「そこの水色の浴衣のねーちゃん。射的なんかどうだい?」

西園寺

「ちょ、や、やめてくだ……って」

六人

「先生!!」

豪徳寺

「なんだ、貴様らか」

北山

「先生、なんすか、その格好! 完全にヤクザ……」

豪徳寺

「俺の家系は代々こんなもんだ。ほら。射的だ。奢ってやるから、やれ」

中瀬

「俺に任せろ。ハワイで親父に教わったことがあるからな」

北山

「バーローかよ、てめぇは」

豪徳寺

「ほれ」


豪徳寺は全長八十センチほどある銃を白川に投げた。


白川

「うおい! おもっ! ほれ、中瀬、ぶっ放せ」

中瀬

「いえっさー!」


中瀬は銃を構え、一番目の前のライオンのぬいぐるみを狙った。


中瀬

「いくぜ」


どがーん。


ライオンのぬいぐるみごと屋台に風穴が開いた。


東条

「すっげぇー! ぼくもやる! ぼくも!」

北山

「ホンモノの銃じゃねーか!」

「ボルト式 SAKO L691 デラックス」

北山

「え?」

「え、えっと……」

西園寺

「こ、この前、僕が南さんに教えたんですよ」

白川

「なるほど」


南は他の人に見られないように西園寺にウィンクを送った。

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