33/83
第三十三話~箱根~
夏休み二日目、計画通り六人は西園寺の別荘に向かうことにした。
箱根駅からバスで一時間、バス停から徒歩二十分を経て、一同は木造のログハウスのような風貌の建物の前に到着した。
西園寺
「そんなに広くないけど、まあゆっくりしていってね」
東条
「ゆっくりしていってねー」
北山
「すっげー。広いなー」
西園寺
「さっそくなんですけど、調理班と釣り班、そして火力班に分かれて夕食の準備をしましょう!」
白川
「そんなら、俺と北山は釣りだな」
北山
「まあ、いいけど」
西園寺
「じゃあ、僕と中瀬くんは火力班で」
中瀬
「俺の右手から出る炎、デストロイファイヤーの能力を知ってるとは……貴様! もしかして……」
南
「じゃあ私たちは調理班ね」
東条
「じゃあ、ぼくは山に芝刈りに!」
北山
「話を聞け」
西園寺
「では、それぞれ頑張りましょう!」