第二十六話~方言~
試験最終科目、現代文の終了を告げるベルが鳴る。
豪徳寺
「ペンおけー。そして、一番後ろの席のやつー、回収して前に持ってこーい」
白川
「よっしゃ! 夏休みスタートだ!」
豪徳寺
「お前以外はな」
白川
「なんでだよ!」
豪徳寺
「逆に補習しなきゃ留年するが、それでもいいか?」
白川
「ぜひ、補習お願いします」
豪徳寺
「うむ。いいかー、白川以外はみんな今日から夏休みだ。でも夏休みだからって調子に乗りすぎると、白川みたいになるからなー気をつけろよー。以上。アスタマニャーナ。ん? 明日は会わんか、ま、ええか」
東条
「先生、なまっとるやねんか!」
豪徳寺
「中途半端に関西弁真似してると、関西人に刺されんぞ」
東条
「わて、関西やなくて、福岡たい!」
北山
「全国の福岡県民にあやまれ」
東条
「わい広島県民じゃけん、すまんのう」
南
「あれ、でも楓ちゃんって、お母さん京都生まれじゃなかったっけ?」
西園寺
「そうなんですか! じゃあ、京都弁で北山くんを紹介してくださいよ」
北山
「なんでそうなんだよ。『じゃあ』の使い方覚えなおせよ、お前」
東条
「こちらが北山どえす~」
豪徳寺
「まあ、間違ってるけど、合ってるな」