表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/86

ショーギ大会 上級者の部

 そしてこちらは、各国の軍から選抜されし本物の上級者の集まった会場ですね…


 空気さえ、ピンっと張り詰めています。


 凄い緊張感です。


 ただのお遊びのはずなのですが…

 言ってみれば、各国のプライドが掛かっていますからね、

 そりゃこれほど緊張するのも頷けます。


 和気あいあいなんて空気は欠片も有りません、

 これはまさに、戦場の空気だなって、


 そう言いたくなるくらいの、目に見えぬ圧が確かに有りますね。


 まあ…私は戦場なんて知りませんけど…



 今回の復興に派遣されていて、大会に参加してる国は、


 シェアヒートルー国、ミッドロック王国、サザントーレス共和国、

 そしてアーラントと、うちの帝国。そしてここに深淵教団の方々も加わり、

 

 五カ国と一教団対抗戦となりま…ちょと言いにくいのですが、


 面倒くさいんで、六カ国対抗戦って事でお願いします。




 それぞれ、うちと同盟を結んだ段階で、ようやくショーギを始めたそうですが、


 どこの国でも、軍部における作戦の立案から、

 緊急事態の対処、対応に於いて、

 ショーギが有効であると、そう位置づけられており、


 各国はそれぞれ独自に、勝つ為の研究をしているそうですね。


 そもそもの国民性も大きく影響する様で、


 軍部が大きい力を持つシェアヒートルーの代表さんは、

 かなり押せ押せイケイケな感じだったり、


 アーラントとはお隣同士で、割と仲の良い側のミッドロックは、割と守りに注力してて、


 仲の良くはない側?の、サザントーレスは、攻撃も守備も均等に行う様ですね…


 そう王様から教えて頂きました。


 実は王様って、ここに参加している方々には一度も負けたことが無いらしくて、


 王様は最初から参加して勝ち上がるおつもりだった様ですが、

 それを各国からの嘆願によって、


 王様が強いのは皆知ってるから、早々と王様と当たってトーナメントから消えるのは余りにも辛い…

 お願いですから、決勝のみでお願いしたい…


 で、総当りで勝ち上がった方と、最後に一騎打ちされる事となったのだそうです。


 各国の方々にとっては正真正銘、

 無敗の大魔王討伐…くらいの意味が有るとか無いとか…


 まあ…名実共にラスボスなんでしょうね、うちの王様って。


 実戦…戦争じゃ絶対に帝国には勝てなくとも、


 ショーギならば、一切ダメージ無しに、帝国に一泡吹かせる事だって出来ますから、


 それで皆様、超本気モードな訳だったんですね。


 勝てばある意味、本気で国の英雄ですからね…


 そんな中、帝国代表に紛れ、当たり前の様に参加しているシャイナ様…


 流石にダメだと思いますよ?

 正直、ここでは実力が全く伴って居ないのですけど?


 え?…王様が許可したのですか?


 良いのですか王様?…シャイナ様って、私にさえ勝つか負けるかですけど?


 本人を目の前に言いにくいのですが…

 

 まあまあの雑魚ですよ…?


 『おいおいエトラン、そうは言うが意外とな?こう言う素人の攻撃って、案外読みにくいんだぜ?特に強いヤツからすると、イレギュラーもいいとこなんだ…なのにまぐれでジャイアントキリングとか有ったら、かなりおもしれえだろ?…まあ…こっちはハンデでも有るしな…知らんけど…』


 ああなる程…発祥国ですから、そのハンデだと。なる程…



 各所ではバチバチの名勝負が繰り広げられていますが、


 あれ?シャイナ様どうされたのですか?


 「ええまあ…瞬殺…されましたの…」


 ああ、そうですか、それは残念でしたね、


 流石にジャイアントキリングはなりませんでしたか?

 ってまあ…そりゃそうだって話では、有りますが…


 まあ…これで、あとはお仕事に専念して下さいね?

 いやだから…グヌヌ…とか、言わないでほら…


 アチコチで歓声やため息が聞こえてきます。


 アーラント組が一番最初に全滅してしまいましたが、

 まあここは、この蝗害のせいって事で、

 良いのでは無いでしょうか?


 一番ゴリゴリに勝ち上がっているのが教団チームですね。

 司祭様は順当に勝ってますし、他の方もかなりお強いのでは?


 「当然ですよ、王様には必ずリベンジしなくてはなりませんのでね…」

 司祭様が、不敵に笑いながら王様を牽制しています。

 

 でも、そのお相手のサザントーレスの方がそれを諌めつつ、

 「まだ、こちらは終わっておりませんが、司祭殿?」

 「おお、これは失礼しました、では、そろそろ本気で終わらせるとしましょうかね…」


 そこから司祭様の雰囲気が大きく変りました…


 じっくりと相手を追い込んでいくスタイルから一変し、


 容赦無く、攻めて攻めて攻めまくる感じでしょうか?


 対するサザントーレスの方は、完全に防戦一方で、もう逃げるので精一杯です…


 「では、これで王手と…」

 「クッ…ま、参りました…」


 司祭様はずっと相手の動きやなんかを見てたんだ…いつでも攻めれる様に?


 多分、もう王様との闘いの準備をしていたのね?


 素人の私でも、これはかなり強いのだと、凄いのが理解できますね。


 

 そして最終的に、この四人二組の勝ち上がりの勝者の一騎打ちで、


 その勝者が、うちの王様と戦う権利を得て、



 真の優勝が決まるのです。



 無茶苦茶盛り上がってますね…


 みんなきっと、うちの王様を負かすところを見たいんだろうな…


 試合に負けたとこも一緒になって、残った二人の応援をしています。

 良い一体感が生まれていますね。

 

 「さあ、王様に挑むのは一体誰だ?」


 シャイナ様の声で、一層大きな歓声が周りから上がります。


 間もなく準決勝です。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ