起死回生って、どうすれば良いですか?
とにかくですよ。今非常におかしな事件の真っ只中で御座います。
そして…それはかなり大きな問題をはらんでいて、正直絶望のどまんなかですね…
さてさて、一切答えが見えません。
勝手な貴族の、勝手な言い分を飲み込み、不祥事の責任を拒否した親父の、
良く解らない言い訳を、何の見返りも無く…
王女様にとりなせと…しかも、手土産も無く、メリットも何もないと…
そもそも…そう、そもそもって話なのですが、私の身の安全が掛かって居るので、どうにかせねばならない、そんな状況です。
本当に困りましたが、なんとか打開策を考えます。
まずは、息子の罪の責任ですね。
一応…息子が成人で有ると云う事を全面的に押して行く方向ですかね。
それでもまあ…貴族ですから、無理筋でしょうが…
そして、王女様に忠誠を誓ったとして、では王女様に何の得が有ろうかって話ですね。
何か有りませんか?
御本人は、黙ってしまいましたが、
それじゃ駄目だ。せめて何か…
あの…例えばですね…?
今アーラントに残ってる貴族の中の…
反王女勢力を寝返るように説得したりとか、
そう云う一派を、纏めて改心させられるお力が有りま…有りますよね?
下を向いていても、何も解決しませんよ?
良いですか?、この際、有ると言って下さいますか?
じゃなきゃ、話になりませんよ。
しかも、反王女派を、ビシバシ取り仕切って貰わないと困ります。
良いですか、そこも絶対ですよ。
出来ないなんて言ってたら、この話はもう無しです。
良いですか、そこ、ちゃんとして下さいね…
後…嘘でもいいから、貴族の立場を捨てても良いので、どうか王女様に忠誠を誓いたいですって…
いえ、嘘じゃ駄目ですね…そこは本気じゃ無いと通じません。
王女様は、賢いお方ですし、目も鼻も効きますし、
そもそも反王女派、或いは后派をまるで一切信用してません。
つまり、最初からハードルが既に、劇的に高いのですよ?
良いですか?今後これを前提に行きますよ?
後…この際、お持ちの資産を全て差し出すくらいはした方が良いですね。
え?…駄目ですよ、そこは当然諦めないと、ねえ…
いやいや、だって、さもなきゃあなた…本当に手ぶらですよ?反省も忠誠も全部嘘に聞こえて、流石に厚顔無恥だとか、絶対に言われちゃいますよ。
もう、それしか切り札が無いのですから、そこは一回諦めて下さい。
良いですね、約束ですよ?
で…
ココからですが、恐らく既に大騒ぎになっていた場合、じっと隠れて居るよりは、こっちから出ていきませんと、完全に不利だと思いますね。
なので、覚悟を決め、準備が出来たらお城へ向かいましょう。
良いですか、じゃあ行きますよ。
などと話していたその最中に、既に捜索隊がやって来たのです。
一応…弁護は精一杯しますんで、いい加減、覚悟を決めて下さい。
流石に、ここでゴネたら終わりですよ?
とにかく、私は入口で対応しますので、絶対揉めないで下さいよね?
余計な事も言っちゃ駄目ですからね…
…
……
「騎士長、砦の包囲を完了しました。いつでも突入出来ますっ!」
「ああ、了解した。中の様子は分かるか?」
「いえ、残念ながら…」
よりにもよって、エトラン嬢を攫うとは…どこの阿呆か知らんが、前代未聞の愚行…それ以外の何物でもないも無い…
少なくとも、極刑は間逃れまい…
だが、それ故に素直に投降には応じまい…
あのー…騎士長さま〜
「…は?」
ここです、私です〜…
「エ、エトラン嬢か?無事なのか?」
はい、全然大丈夫では有るのですが…
「すぐにコチラへ…」
いや〜、それがですね…何故か、私が交渉の窓口になっておりまして…ですね…
「は?一体何を…」
ええ、おかしな事も有るもんで…成り行きで…
とにかく、ここの貴族の方々の…アラン・コーリンさんと、その側近さんの身の安全を保証頂かないと、私…そちらには行けませんのです。
どうかお願いします…。
「…何かの冗談かね?」
いや〜それが、まあまあ本気なんですが…
「扉越しではダメだ、エトラン嬢、すぐに顔を見せなさい!」
すいません、そこを何とか…
イケませんね、顔を出せば確保されてしまうでしょうし、これじゃ手詰まりですね…
グズグズしてたら突入されちゃうだろうし…
こうなったら何か…良い考えが無いか、寧ろ騎士長さんに考えて貰おうかしら?




