正直、何故私でしょうか?
貴族達からの、命の危機は一応脱した様ですが…
今度はより大きな相手からの、命の危機かも知れません。
この貴族の元に、仲間らしき者から、私の捜索が既に始まっていると、報告が来ました。
まだ半日も経ってないのに、流石は騎士長、仕事が早いですね。
大丈夫かな?ここ、私もろとも一斉攻撃の的になったりしないでしょうか?
でもまあ、実際私だけが出来るであろう大仕事ですが…
何とか穏便に…いや、穏便?…穏便?
イケるかな?今更無理っぽいんだけど?
一応ですが、皆さんに確認したい事有ります。
交渉をする以上、切り札が必要ですけど…
こう言っちゃなんですが…こんな真似をしたら、普通の善良な貴族だって、この先一体どうなることやらって感じですけど…
ましてや、貴方方は既に、国から叛逆者認定を受けてるのですよね?
当然ですが、これでもう死罪は確定でしょうし、
お家も取り壊しは間逃れないと思うのですよね…。
当然ですが、それを覆せる様な、とても立派な言い訳と、
何より、貴方方の叛逆者認定を取り消し、尚且つ再び迎え入れる為の…
それ相応の対価が、絶対に必要となるのですよ。
あ、当然ですけど…気持ちとか、忠誠心とか…
目に見え無いのは、当然論外ですよ?具体的な何か…
目に見える何かが、絶対に必要ですけど…
土地や権力、当然お金も…
…そ~言うの、何か有りますか?無いのですか?
…
…
うわあ〜、無いかぁ〜?
やっぱり無いんですか…?
うーん、これはハードルの高さがが爆上がりですね…
流石にこれは、参りましたね。
手ぶらでノコノコ出て行って?何を根拠に、
どうか私を信じて下さいよ等と、
一体、誰が言えますでしょうか?すぐに極刑ですね…
うーん、どう考えても、こんなの被害者の私が背負う様な、チンケな問題では無いですよ、これは?
いや、何で私がって…強くそう思いますが…
ま、まあ…
何か…そう、新政権にとって、何かとても都合の良い事とか…
或いは、姫様のお仕事に有益な事とか…
貴方方の存在意義をですね…
ほら黙って俯いていないで、
何か有りませんか?
何でもいいので、思いつく物を何か、言って見て下さいまし。
その価値を、新政権に示さないといけないのですよ…
…
…
うええええ?…無いの?…全く?
え?じゃあ…仮に姫様と会えたとして、貴方方は一体、何を言うおつもりだったのでしょうか?
え、待って…まさか…?
本気で…忠誠心が、とか、
口先だけのヤツを、ただそう言うおつもりでしたでのでしょうか?
嘘でしょ?
お気楽貴族にも、程が有りますよ?
こ〜んな、大田舎の貧乏貴族の小娘にだって、流石にこれは無理ゲーだろうと、
そう、言わざるを得ませんよ?
良いですか?
今まさに、御自分の命が掛かっているのですよ?
何で…黙っていられるんでしょうか?
もっと必死に考えて下さいよ。
何か有るでしょ?…
「うう…」
え?…小娘の説教で、まさか、打ちひしがれた??
な、何も考えずに…何も持たずに?会えば何とかなるって…本気でそう思えたなんて…
逆に凄く…呆れる、のその先…よく判らない何か?
ある意味、勇気?
その勇気が、とんでもなく凄いですね…寧ろ?
良くもまあ…良くもそれで助かる等と…
えーーーー?
こんなの、私には無理です…こんなの、荷が重いどころか…
闘う以前に、既にもう、気持ちがぺちゃんこですけど?…
こんな人達…助ける価値が本当に有るのか無いのか…
命は等しく、重く、重要です。 当然、こんな貴族であっても…
そもそも謀反の息子の、その罪の責任も取らず?
自身の延命だけの為に、他国の人間、私を誘拐までしておいて、
え?
一体、どないせえって言うのでしょうか?
うちの王様だったら絶対に言いますよ?
「知らんがな…」って。




