根掘り葉掘りと…
あの後、数日後に御本人から、改めて自己紹介と言いますか、重大発表が有りまして…
この部屋の全ての方が、王様の正体を知ってる事となりました。
ですが、もう大変ですよ?
ある意味、空想上の存在だと噂されていた真の王様が…
実は割とざっくばらんなお方で、
しかも部下を心配して、差し入れ持ってしょっちゅうやって来るとか…
あああなんて御心の広いお方なのだろうとか…
先程から口を開けばずっと、王様の話ばかりです。
うーーん、流石にちょっと…しんどいです…
当然、あれこれ聞かれますよね、言い方はあれですが、
一応、私って王様の側近ですからね…
まあ…首輪なんですけどね…
質問責めが、えげつないです…
言って良い事と、極秘事項も、大体おんなじですから…
こんどお見えになった時にでも、了承得た事はお話しますが、
そもそも、言ったって信じて貰えない話ばかりですけど…
山頂から、わざわざ鳥にぶら下がって飛び降りるとか…
…その方が、かっこいいからとか…
しょっちゅうヘンリエッタ大臣に叱られているとか…
ただ、王城内で広がっている都市伝説…
王様が逃げた子牛を探してた…とか、
壊れた水車を直していたとか…
上級食堂で、二人の騎士長を正座させて叱っていたとか…
他にも色々と有りましたが、事実かどうかは、御本人に聞いて下さい。
確かに私も子牛を探したって話は、まあ聞きましたが、
でも、エルドン騎士長さんらを正座させてって…
一体全体、騎士長さんは何をやらかしたのでしょうか?あの王様がそこ迄怒るなんて、かなり珍しいのでは?
そっちのほうが、私は全然気になるんですけど?
内容はともかく…若干正座は有り得そうですよね…逆に、そこ迄怒られた内容が、ちょっと怖いですが、
後、真王様は何故ご結婚されないのか?
都市伝説では、ご自身が御年齢を召されないので、
先に奥様や家族を見送るのが嫌なのだと仰った…とか、
あ!でもそれは有りそうだわ。実は結構寂しがりなのよって、ヘンリエッタ様も仰っていましたし。
あれこれ質問されつつも、何故か初めて聞く王様の情報を色々と知れて、
なんか…寧ろこっちこそありがとう御座います…って感じです。
そして…
何故でしょう、お仕事が終わってからも、何故かソフィア様達が私の部屋でお喋りしてます。
流れでそうなりましたが、この感じだと多分、これからもずっと、ココに集まるって感じですよね。
まあ…それは別に良いのですけど。
勿論、殆どは王様の話でしたが、そこは女子会ですから、
当然、恋バナって感じに移行ですよね。
皆さんお綺麗だし、私よりも年齢が多少上でしたので、さぞかし色々と武勇伝をお持ちなのかと思いきや?
なんと皆様…まさかお付き合いのご経験も無く…
むしろ、それが原因で親から散々お見合いを押し付けられて、いい加減うんざりしていたところでこの仕事の噂を聞きつけ、
後先考えずに飛びついて参加したと…
なんか、どっかで聞いたことがある話しですね…
他人の様な気が、しなくなって来ました。
そうですか…私も含め、皆さんもお見合いから逃げて居るクチな訳ですね。
そうですか、つまり私達は真の同志だったのですよ。
中でも、お一方、私の見合い話にも、ソフィア様の見合い話にも登場されるお方が居たのは、
…かなり衝撃的でしたね。
某地方貴族さん…あなた凄い勇気?…いやバイタリティですね…
まあ…当然順番は私の方がずっとずっと後なのでしょうが…
その貴族さんの…
高望みが、ソフィア様で、何人か挟んで…
…挟んで、
挟んで、
最後の最後が…私かな…
うわあ…そうですか?
そっか…
そうなりますか…
えーっと…私は、最終防衛線とか、防波堤かなにかと…勘違いされてるんでしょうか?
なんか、そこ迄来ると、ありがたみの無さがもはや尋常じゃ無いですね…
我慢して貰って頂く様な婚姻など…
当然ですが、こっちからご勘弁頂きたいですね。
ええ、無理ですよ、私が。
別に…決して私は偉そうな事が言える立場では有りませんが…
なんでしょうか、考えれば考える程、ちょっと心が折れそうです。
悲しいからかな?
上を向いてないと、なんか…目の中に水が溢れて来ますよ…
え?
泣いてなんかいませんよ?違います…ゴミが入っただけですよ…多分、
ただ、今日はもう寝ますね。
これ以上、もう目を開けていられません。
もし私が悪夢にうなされていたら、すぐに起こして下さいね…
くれぐれもお願いします。
では、おやすみなさい。




