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18/41

そして次の日

 おはようございます、本日も良いお天気です。


 昨日の、空を飛んだ記憶がまだ、鮮明に残ってる…


 よし、今日も頑張るぞ!


 軽い朝食を済ませ、身支度を整えて、自室を出る。


 そして、すぐ隣の部屋へと出勤…移動する。


 そして、お掃除とお茶の用意。


 うん、完璧だぞ。


 そして、入り口で大臣をお出迎え…


 ん?…ところで真王様って、

 ここに…お越しになられるのかな?


 一応お茶も、もう一人分増やしとこうか…



 そして…いつも通りに馬車が着き、ヘンリエッタ様が降りて来られた


 おはようございます。挨拶をし、部屋部屋向かうと、

 既にそこには真王様がいらした…


 慌ててご挨拶をすると、真王様は軽く手を上げられ…


 「堅苦しい挨拶は抜きで良い、なんなら、おっす、でも良いぞ?」


 え?…



 …


 ほら神様ったら、またそうやって困らせて…

 彼女固まっちゃったじゃないのよ、もう…


 「お、おう…」


 あ、あの、お、お、お茶をご用意しますね、


 あ、エッタさんちょっと待って、

 この方はね、コーヒーでお願いね?コーヒーの場所判る?


 あ、はい、かしこまりました。多分…大丈夫です。


 困った、実は…初めてでした、コーヒー淹れるのは。

 この豆…一体どうすれば良いのか?


 困ってると、ヘンリエッタ様がやってきて笑顔で、詳しく教えて下さった。


 先ずは…この道具で、豆を細かく砕くの、ここに入れてね、

 そう、そこの取手を回すのよ。


 挽いた豆は、この布の上に乗せて、ゆっくりとお湯を注ぐの…

 

 お湯を注ぐと途端にに、部屋中にとても良い匂いが広がった。


 …ど、どうぞ。


 うむ、ありがとう。


 うん美味いな、合格だ。


 真王様は、笑顔をお見せになられたので、私はほっと胸を撫で下ろした。


 王様、一体いつ、ここに入ったんだろう?…




 そしてしばらく後、扉がノックされて、

 リースベラ上級大臣様が入室された。


 お部屋に入ると、一度静かに膝を着かれ、頭を下げたあと、特に挨拶も無く、笑顔で椅子に座られた。



 え?あれが…正解なのかな?


 …堅苦しい挨拶とそうじゃない普通の挨拶の、境界線?…なのかな?



 ところでさあ…親戚さん、ここ、どうすんの?


 

 はい…、まだ草案では有りますが…


 我が城の建城30周年を記念し…


 本当に今更ですが…正式に、ここを国として、世間に発表します。


 まあ…今更ですが、アハハ。


 この部屋を建国記念事業実行委員会本部として、


 さしあたって秋の建国祭を軸に、その他各種イベント等の企画、運営を行いつつ…


 後も、以降の国のイベントなども、一括で調整する部署として、存続させる予定です。


 その一環で…

 神様の偉大な足跡を記した本を「却下」つ…



 いやいや、神様、貴方ですよ、貴方様が今年は盛大に、とびっきり大きな祭りでも…って、


 そう仰ったのは?…ですよね?


 その主役のた「却下…」めの…


 いや神様、これは既に決定事項です、ここの公式記念事業の一環です。

 

 中止になど、絶対出来ないのですよっ!

 良いですか、たまには少しくらい、王様っぽい事や、神様っぽい事をしないと、


 他所のヘボ宗教にいい様に舐められますよ?

 良いんですか?


 多分、ヨミ神辺りは、それを聞いて、腹を抱えて笑ってますよ?


 「え?…ヨミに舐められんのは、ちょっといやかもだけど…」


 じゃあ、もうさっさと諦めて、皆さんに協力して下さいね。


 「お、おう…」


 では、改めて。


 昨日の議会での意見交換に於いて出た、有益な複数の意見を選別し、

 精査し検討した結果、


 このエトラン嬢には、

 只今より、真王直属の記録官、の役職…准大臣職相当を用意しました。


 故に、あらゆる部署で有っても、彼女の意見がが優先的に成りまして、


 神様の行動を補佐し、記録する事が出来る様にとの狙いですね。

 まあ…秘書官の仕事も兼任ですな…


 「ちょ待って…するってえと俺、この娘っこ、ずっと一緒に連れ回すの?」


 はい、当然です。


 え?…メンドクサイ…



 は?何も聞こえませんね…


 実は、もうミュー様には、繭の作成を依頼しておりますし、


 適当な連絡係の派遣もお願いしてますよ。


 グヌヌ…はかったなシャア…いや、ミュー…



 既に、周りからがっちり固めてやがったか…




 あ、あのー


 …肝心の私は、一体どの様にすれば…


 ああ、エッタさんはね…

 まあ…どれだけ危険な戦場であっても、神様の横に居る限りは、絶対に無傷でしょうが…そこはまあ、心の準備も出来てからおいおい…


 ま、まあ最初、当面は軽く…

 うーん、軽く、の線引きが、以外に難しいですが…



 取り敢えず…


 朝は、ここで神様に拾って頂いて、

 夕方辺りまでご一緒して頂いて、

 お仕事を手伝ったり、記録したり…

 凡そ、そんな…感じですかね。

 「は、はい…」


 

 そうそう、これをお渡ししますね。


 おーい、

 そう言って、リースベラ大臣が廊下の方に声を掛けると、


 荷物と共に、男性が入室された。


 「はじめまして、リースベラ大臣の秘書官、アズマと申します」


 こちらが、用意した御荷物一式になります。


 そこには、とても大きなカバンが一つと、


 とても豪華な革の表紙が着いた、ノートと呼ばれる、無記入の白い紙の束だった。


 更に、その紙の束の予備と、記入する為の筆…




 そしてこちら、


 他国での活動資金、金貨100枚と、


 移動や潜入の際のお着替も一式…、


 そして、体調不良の際の各種薬剤に、怪我の応急処置用の包帯など…


 そして、神様がおいでの場合は不必要でしょうが、

 念の為、緊急時の水と携帯食、


 こちらが、それらを纏めた御荷物一式に御座います。



 「…緊急時?」



 ま、まあ…一応、念の為ですよ、念の為。



 大丈夫ですよ、

 仮に、世界の反対側に居ても、まばたきする間に、

 直ぐに帰ってこれますから。



 「は?…はあ」


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