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第1章 なんとなくわかってきた

 お医者さんが来て診てもらう。

「特に問題はなさそうですよ。お疲れだったのかもしれませんね。」

と言われ、お医者さんは帰って行った。


「奥様大丈夫ですか?」と失礼な発言をしなかったメイドさんが声を掛けてくれる。

「大丈夫よ。ただ少し混乱しているの。えっとあなたは…」

「エリザと言います。」

 名前も覚えていないのは訝しく思えるだろうに、エリザは何事もなかったかのように答えてくれる。

「エリザありがとう。なんだか悪い夢を見ていたようで、混乱しているの。私1人で住んでいるわけではないのよね?」


「混乱されているなら、環境が変わりましたので、わからないかもしれませんね。ご長男のアデル様が、一人暮らしのクラウディア様を案じて、こちらに住む用意をしていたところでしたので。」

 エリザ親切だわ…。私はクラウディアで、息子はアデルで身を案じてくれた…。情報は有難い。


「アデルは?忙しいのかしら?」

そう聞くとエリザの表情が曇る。

「アデル様はご在宅ですが、奥様のヒルデ様が、ただいまお加減が悪く…。」

どうも歯切れが悪い。

「今日休んだらお庭に行ったりしたいのだけど、勝手に歩き回るのは良くないかしら?」

「いえ!元は奥様のお家ですので、懐かしいものもあるかと思いますので、問題はないかと。まだ具合が悪くなるといけないので、私エリザがご一緒致しますのでお呼び下さい。」


 とりあえず明日いろいろ自分で見て回ろう。余り聞き過ぎて、不審に思われても困る。

「ではエリザ、明日宜しくね。今日は休むわ。」

「お食事と湯あみはどうしましょう?」

「湯あみはしたいわ。食事は軽食を部屋に運んでくれる?」

「かしこまりました。では湯あみは今からして、後から食事をお持ちします。」


湯あみは多分…風呂よね?エリザがぐいぐいこないおかけで助かったわ。明日、いろいろ見てみよう。

とりあえず放りだされないようにしないと。

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