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ロイヤルブルー(簿外作品・作者の備忘保管用)

ダークブラウン

作者: 恵美乃海
掲載日:2023/07/10

物語を創造するということは、その物語世界においては、作者が、全知全能の神になるということ。


 僕は、全知全能の神。


 そして、世界を僕の思う通りに再構築する。


 僕は、目に見えるものだけではなく、目に見えないもの、精神も再構築しようと思う。


 最高の価値とされる、真善美。

そして、宗教における聖。


 僕は、それらを超えた神聖な概念を創造する。


 でも、その概念の象徴としては、やはり目に見えるものが必要だ、と判断した。


 そして神としての能力を使って、神聖なる概念を象徴する塔をデザインした。

その塔のデザイン。その美しさに、僕は、我ながら見惚れてしまった。


そして、思った。


この塔を普通の街に創りたくはない。


 この世界の街の景観。前の世界に比べたら、どの街も均整のとれた美しい街に再構築されている。


 例えば、世界の首都とした都市。

前の世界に比べたら人口はとても増えたし、宮殿だけでなく、首都として必要な多くの施設が建設された(僕が神として、必要な施設を創造した)。


 同時に、首都としても品格を持った美しい街としたので、もはや、前の世界での猥雑さはなく、調和のとれた街に変貌した。


 でも、都市は、大都市ともなれば、何百万、時には一千万を超す単位での人びとが、そこで暮らす。

必然的に、過密にならざるをえない。


 その街に、高い塔とそれに伴う付属施設が建てられる。


 それらの建造物を含めて、また、街の景観を美しく再構成するとしても、過密であることは免れない。


 その中で、神聖な概念を象徴する権威を持つとしたら、他の施設を圧する高さも必要とされるだろう。


 でもあまりに高い塔は品がない。


 僕は、そう思った。


 その塔は、それが建てられるに相応しい場所に建てよう。

今、その場所がないのであれば。


 創ればいい。

僕にはそれができるのだから。



僕は、世界地図を取り出した。


 どこに創るか。


 既存のものではない、広大な土地。


 太平洋だ。


ここに広大な陸地を創ろう。


気候はどうしようか。


温帯、亜熱帯。熱帯。それらの土地は人間くさく成りすぎるように思う。


 人を寄せ付けない森厳な土地。


寒帯、冷帯、せいぜい冷温帯までにしよう。


 北緯80度から、40度あたりまで。


 ひとつの陸地にするか、列島にするか。


 僕の視線は世界地図の中の日本列島の姿をとらえた。


 日本列島の海岸線が形作る姿。その列島の姿は、なんと美しいのだろう。僕は、少年時代からそう思っていた。


 デザインとして、これほど美しい形を持った国は他にはない、

僕は、そう思っていた。


 新しく創るのは、列島にしよう。


 島の数は?


18にしよう。


 列島の合計面積は、7万平方キロ余り


北海道と同程度。



 それらの条件を満たして、僕は、18の島々のひとつひとつが、そして、それらが形作る全体像が、日本列島以上の美しさとなるようまとめてデザインした。


 総人口は・・・、百万人あまり。


 そして、その住民は、僕が創る。


 容姿はごく普通。総じて小柄な身体(平均身長、体重。

成年男子167cm 62kg、成年女子155cm 52kg)

が、静かで穏やかで、愛と優しさで溢れた人びと。



 列島は、神秘的・幻想的・夢幻的美しさの自然景観を持つ。


 円錐形の美しき独立峯。


峰々が連なり形作る、美しき稜線。


雪嶺。


 どこまでも透明な青き湖。


 細く、垂直に落下する滝、その瀑布。


 そして、十万人を越えることのない街。


 天を摩することなく、人とともに静かに佇むモニュメント。


 大地は森林に覆われ、樹々は凛烈たる生気を放つ。


 清らかな冷気。


 荘厳なる光。


 十八の島々を包む、深き青をたたえた・・・海。


 神、創造せし、列島の名は


 僕の脳裏にひとつの色彩が浮かんだ。


枯淡、渋さ、気品を想起する色彩。


 そう列島の名は、


 ダークブラウン。 


 島の名前は、美しきイメージを喚起する、美しき文字。


列島の旗は、ダークブラウンひと色。

わずかに黒色と灰色の模様がはいる。


ひとは、樹々と花に覆われた敷地の中に建つ濃茶黒灰系色を基調とした、広い、が、決して大き過ぎることはない木造家屋に住む。


食するは、寒冷地系のフルーツ、デザート、寒冷地系の穀類、寒冷地系の野菜、寒冷地系の魚介類。

飲するは、寒冷地系フルーツ、寒冷地系野菜のジュース。


着するは、男女ともに、ボタン付きセーター、ボタン付きトレーナー、ボタン付きブルゾン、ボタン付きパーカー、カーディガン、ダブルボタンコート、厚い防寒着に、寒冷地仕様のスラックス、作業用ズボン。

寒冷地仕様のブーツ、スニーカー。

過剰に装う者、化粧する者はいない。



この列島に労働はなく、創造もない。


 ダークブラウン。


 いと高き神聖。

 いと高き思想。

 いと高き芸術。


 完成された理想。

歴史となる過去はなく、進化するべき未来もない。


 僕は、ここで、どれだけの時間を過ごしたのだろう。

いや、時間は意味を持たない。


 完全なる今。

 理想の今。

 永遠の今。


 ダークブラウン。


 人ではない人が住み、

 時間ではない時間が流れる世界。


いと高き神聖は


 いと高き思想は


 いと高き芸術は


いと高きひとだけのものだ




名称 ・茶昇 ・高昇

正式名称 ・茶黒灰照、好慈望、茶昇

・茶黒灰照、好慈望、高昇


超越存在、観念 名称 ・茶黒灰照

中心思想、観念 名称 ・好慈望


ダークブラウン・列島

を構成する各島の名称、面積、人口

  面積(十平方キロ) 、 人口(千人)

RB 1  照成 647 、 0

RB 2 照好 168 、 0

RB 3  照慈 364 、 2

RB 4  照望 126 、 1

RB 5  照昇 290 、 14

RB 6  照茶 96 、 8

RB 7 照黒 46 、 6

RB 8 茶昇 2024 、142、首邑、茶昇(44)

RB 9 黒昇 69 、 14

RB 10 灰昇 53 、 10

RB 11 二昇 94 、 18

RB 12 高昇 1248 、276、首邑、高昇(62)

RB 13 好昇 232 、 40

RB 14 望昇 38 、 21

RB 15 成昇 268 、 28

RB 16 雲昇 572 、 107

RB 17 雨昇 510 、 118

RB 18 慈昇 631 、401、首邑、慈昇(80)


合計 74760平方キロ 、 1206千人


雨昇峰 海抜1826m

照成峰 海抜1762m

照昇峰 海抜1705m

高昇峰 海抜1693m

慈昇峰 海抜1572m

茶昇峰 海抜1494m


円錐形系独立峰

雲昇円峰 標高929m

成昇円峰 標高894m

照好円峰 標高856m

照慈円峰 標高770m

慈昇円峰 標高691m

高昇円峰 標高449m

照昇円峰 標高406m

茶昇円峰 標高290m


垂直系落下滝

照成線滝 高さ86m 幅4m

好昇線滝 高さ84m 幅13m

高昇線滝 高さ69m 幅8m

照茶線滝 高さ68m 幅6m

慈昇線滝 高さ50m 幅15m


別系

茶昇大滝 高さ16m 幅329m



住民は、黄色系人が最も多く約六割を占めるが、黒色系人も約一割いて、そしてその混合系人が約三割を占める。


 僕は、RB 12。高昇島に住む。

小川家(黄色系人)。

両親は、

35歳の父(ジョン保)。

34歳の母(メアリー敬子)。

18歳の双子の兄(トマス省一)、姉(エリザベス章子)。

16歳の僕(ポール礼二)と、双子の妹(パトリシア宣子)。

14歳の弟(ウィリアム耕三)。

12歳の妹(モニカ朋子)

と家族として暮らす。


 隣家、下村家(黄色黒色混合系人)には、14歳の、艷やかで甘い香りの黄褐色の肌、神秘的なオーラと、愛と優しさに溢れたその内面が生み出す最高の可愛さを併せ持つ、聖なる美少女(キャサリン寛子)が住む。

僕の恋人だ。


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