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010-006 変なものでも食べたのだろうか?
土日を挟んで、翌週の月曜日。放課後。
「お疲れ様です」
僕は部室の扉を開ける。
「おっす、おっす!あんれぇ?随分と眠そうじゃん!どしたん?」
「土日、ちょっと無理しまして」
「ほ〜ん。何してたの?」
あ。興味ないけど、話を聞いてくれる感じの返事だ。
「バトロワの練習ですよ」
「あ〜、コーチング動画漁ってたの?」
「はい。コーチング動画見て、それを実践して、を繰り返してました」
「で、寝てないのね」
「はい。4時間ってところですかね」
「1日4時間。ま、健康的ではないわな」
「あ。違いますよ。金曜から今日までで4時間です」
「は?」
「午前中に2時間寝て、午後に2時間寝たんで、4時間です」
「おいおい。おいおいおいおいおいおいおい。じゃあ、金曜から今日の朝までは一睡もしてないってことかよ?」
「そうなりますね」
「バカじゃねぇの?軽く70時間以上は寝てないってことだろ?」
「でも、強くなりましたよ!今日試してみませんか!」
「…ん。あぁ。わかったよ。やろうか、バトロワ」
僕の言うことに素直に頷くなんて、なんだかyou先輩らしくない。
変なものでも食べたのだろうか?
―――
ちなみに、この週末のことをTomo先輩に話したら、ありえないくらいはちゃめちゃに怒られた。
あの鬼の形相は、早く忘れたいので、カットしようと思う。




