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日々原高校ゲーム部  作者: 名波 和輝
009 日常(2041/05)
77/83

009-003 ありがとうございます!!


「さて、現実を直視させられて落ち込んでいるMoMoちゃんに朗報です」


「なんですか?」


 いじけながらも僕は返事をする。


「MoMoちゃんは、オレみたいに、ヤマを張ることはできるか?」


「無理ですよ」


「じゃあ、K.A.I.みたいに、全部を覚えることは?」


「それも無理です」


「なら、部長みたいにコツコツ勉強することは?」


「それはできますけど、テストは明日からですよ。もう時間が足りないですよ」


「だよな」


「もう!何が言いたいんですか!?」


 ネチネチと事実確認してくるyou先輩に僕は声を荒げてそう言った。


「なら、オレが範囲を指定して、指定された範囲を全部覚えることは?」


「え?まぁ、それなら、まだ現実的と言うか…」


「そんなわけで、朗報だ。オレがヤマ張ってやるよ。ハズレても責任は取らねぇけどな」


「良いんですか?」


「MoMoちゃんが補習で大会出れなくなったら、オレ達も巻き添え喰らうからなぁ。仕方なく協力してやんよ」


「本当ですか!?ありがとうございます!!」


「あっひゃっひゃっひゃっ」


 頭を下げて感謝する僕を見て、you先輩は高らかに笑う。


「何言ってんの。恩着せがましく言ってるけど、要はMoMoが部活に来れないとあんたが寂しいからでしょ」


 と、K.A.I.先輩が言う。


「はぁ!?ば、バカ言うなよ!寂しい?オレが?そんなわけないじゃん。も、MoMoちゃんも勘違いするなよ!」


「えっ、あっ、はい」


「MoMo。今回ばかりは時間がないから許すけど、一夜漬けは感心しないな。次からはしっかりと勉強するように!」


 Tomo先輩は(さと)すようにそう言った。


「はい。そうします」


 僕もしっかりと反省して、そう答えた。


 この後の時間はと言うと、you先輩にテスト範囲を更に絞ってもらい、K.A.I.先輩に覚えるコツを、Tomo先輩には勉強のコツを教えてもらった。


 部活の時間が勉強に消えていくのは、僕としてはすごく悲しかったけど、「もし補習になったら、今日以上の時間が削れることになるよ」と言われて、それは確かにそうだなと思った。

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