007-012 ちょっと分が悪いかも
7試合目。
時間的に今日最後となることだろう。
「後降り〜」
マッチが始まってすぐ、まるで口癖のようにyou先輩はそう言った。
これを聞くのも今日は7度目だ。
飛行船がゆっくりと島を横断し、最後のランドマークが見えたところで、僕達は飛行船を降りた。
「1パ被り。こっちが先降りになりそう」
K.A.I.先輩が端的に報告する。
you先輩とTomo先輩が近くに降り、その2人と僕とK.A.I.先輩は三角形を描くように離れて降りた。
「僕の方に1人来ました」
「こちらにも1人来たね」
「こっちには敵来てない」
「部長の方はオレがサポート入るわ。K.A.I.はMoMoちゃんの援護を頼む」
僕達の報告を聞き、you先輩は即座に指示を出す。
「了解」
武器。武器。
こう言う時に限ってピストルしか落ちてないんだよなぁ。
僕はひとまずピストルを手に取る。
そのタイミングで接敵。
敵の武器はショットガンかな?
ちょっと分が悪いかも。
僕はピストルを撃ちながら、左右に動きつつ、敵の方へと近付いていく。
エイム中の速度低下が少ないのがピストルの数少ない利点の1つだ。
6発6中。流石にヘッドショットばかりとはいかないけど、手足へのヒットも少ない。
リロード操作をし、リロードモーションが入ったら、パンチを相手に当てる。
そうすれば、ノックバックで相手のエイムがぶれているうちにリロードが終わる。
リロードの短さ、これもピストルの利点の1つだ。
そして、もう6発当てれば、僕の勝ちだ。
とは言え、結構ギリギリ。相手のエイムが良ければ、ダウンしてたのは僕の方だった。
「1ダウン取りました」
僕は落ち着いて確殺を取りながら、報告した。
「OK〜。こっちは2v1なの察して、逃げ帰ったわ。K.A.I.、武器は?」
「SR拾えた」
「詰〜めるかっ。よし、詰めよう。MoMoちゃんは、回復巻いてから急いで来てちょうだい」
「わかりました」
詰めていく先輩達を横目に、僕は敵の死体からショットガンと回復薬を漁り、回復を巻いた。
9割方回復したところで、僕は先輩達の方へと急いだ。
「ラス1、ラス1」
移動中にそんな声が聞こえて来る。
あっ、これ、終わったっぽいな。
そんな予想は見事に的中し、僕の到着を待たずに、敵部隊は壊滅した。




